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お客様インタビュー 後藤さま

お客様インタビュー 後藤さま

 

町内でデザイン墓石を建てたのは、私たちが初めてでした

―まず、お墓づくりのいきさつを教えてください。

順子さま:
2010年の7月に主人が亡くなりました。
お葬儀が終わって、息つく間もなくバタバタとお仏壇を用意しました。
その後、続けざまに親戚や知人から百箇日までにお墓をつくるように言われました。
主人は長年病を患っていたので、私自身、覚悟はできていたのですが、それまでお墓のことなんてほとんど考えたことが無かったので、どうしようかと思いました。
そこで思い出したのですが、20年ほど前に家を建てる時、主人とは和風建築ではなく、洋風の家をつくろうと話しました。
実際に、当時では珍しい外観の洋風の家を建てたんです。
だから、お墓のカタチも和型ではなく、洋風のデザイン的なお墓にいれてあげたいと思いました。
でも、町内の墓地には、普通の和型墓石ばかりが立ち並んでいて、洋風デザインのお墓は一つもなかったんです。
子供たちと「どうしようか。」と悩んでいたら、長男がインターネットで色々調べてくれました。
 
大祐さま:
お仏壇を買った時にもお墓のチラシをもらいましたし、折り込みチラシも色々見ました。 でも、ほとんど和型のお墓しか載っていませんでした。
そこで、インターネットなら洋風デザインのお墓情報があるかもと思って調べ始めたんです。
色々調べているうちに、矢田石材店のホームページが目に留まりました。
デザインについても気にはなりましたけど、僕が気に入ったのは矢田社長が毎日更新している、お墓工事の様子を綴ったブログでした。
ここまで細かく工事内容を公開されている石材店さんは他に見当たりませんでした。デザインに関しても、お墓の構造に関しても、こちらの意見を取り入れて、とにかく頑丈につくってくれそうだと思ったんです。
 

遠方でしたが、直接お話をしたことで、不安が払拭できました。

―洋風のデザイン墓石をつくろうと思い立ち、インターネットで調べたら、矢田石材店が見つかったということですね。

大祐さま:
ええ、時間もないし、悩んでいても仕方がないので、とにかく一度行くしかないと思い、ホームページを見ながら電話しました。
そして、お墓体験工場の見学予約を入れさせてもらいました。
 
亜里沙さま:
私たちにはまったく内緒でね(笑)予約したあとに聞きました、岡崎に行くって。
 
順子さま:
「え~岡崎まで行くの?」って。名古屋の向こうだし遠いなぁって最初は思いました。でも結果的には行って良かったです。
 
―なぜ、結果的に行って良かったと思われたのですか?

順子さま:
実際に足を運ぶまでは、和型墓石ばかりの墓地に、洋風のデザイン墓石をつくることに対して何か不安を感じていました。
でもお店で直接社長さんとお話させて頂き、お墓のデザインについて色々とアドバイスを聞かせて頂きました。
お店に行ったことで構造や墓石のサンプルを直接手に取って見ることも出来ました。お墓の耐震強度の確認をさせて頂いたり、細かなところまで見れて納得させてもらったので「よし、洋風のお墓をつくろう」と家族3人の思いが固まりました。
 
―御来店いただいた後はどうされたのですか?

順子さま:
うちの墓地を見に来てもらいました。幸い、墓地は自宅のすぐ近くなので、まずは自宅にお越しいただきました。それから墓地まで案内して、私たちの希望と、周囲のお墓とのバランスなどを見てもらいました。
 
大祐さま:
デザインは背が低い洋型で、雨染みの少ない黒い石を使いたかった。その他の条件は、周りに調和出来ればかまわない感じでお願いしました。
 
亜里沙さま:
あと私の要望で、ピンク色の石も部分的に使ってもらうことにしました。
 

お墓づくりの主役は誰か、つくり始めて気付いたこと

―お墓の着工前後はいかがでしたか?

順子さま:
契約前にはこれと言ってありませんでした。ただ、契約後に「工事初日にくわ入れ式に御出席頂けませんか?」と連絡をもらいました。はじめは「くわ入れ式って何?」って思いながら工事日の朝に墓地に向かいました。
 
大祐さま:
私も母と一緒にくわ入れ式に出席しました。始めは何だろうかと思ったのですが、実際に参加して、この式の意味合いが分かりました。
「お墓は僕たちがつくるもの。お墓づくりの主役はあくまでも僕たちで、石屋さんはそのお手伝いをしてくれる存在。」ということに気づきました。
その後も朝から夕方までずっと工事の様子を見せて頂きました。
今まで矢田社長のブログの中でしか見てなかったことが、実際に目の前で行われているのを見ていると、職人さんのきびきびした動きに見とれて、ついつい引き込まれてしまいました。
今思うと、まるで監視しているようで工事のお邪魔だったのでは、と思ってしまいます。

 

矢田石材店では、工事中の全工程をお施主さまに公開しています。実際の施工中にご覧いただくことはもちろんですし、お墓完成後、工程写真を一冊のアルバムにしてお渡ししています。

 

 

―すべてのお墓工事が終了し、お墓が完成したわけですね。その時のお気持ちはいかがでしたか?

順子さま:
はい、実はお墓が完成して、引き渡しの時も私たちでさらしを巻かせてもらったんです。あれはお墓づくりに加わっている気持ちが高まってすごくうれしかったです。
 
亜里沙さま: 
担当の榊原さんが渋滞に巻き込まれて遅刻したんです。でもそのおかげで私も一緒にさらしを巻けたんですよね。仕事が終わるのが遅くて間に合わないかと思ったけど・・・ 榊原さんが遅刻してくれてよかった(笑)
 
大祐さま:
たぶん父が渋滞を起こさせたんじゃないでしょうか。榊原さんがゆっくり来てくれればみんなでさらしを巻いてもらえる、ってね。家族三人でさらしを巻いている時あらためて思いました。僕たちがお墓をつくっているんだと。

 

 

 

―百箇日が迫る中のお墓づくりでしたが、仕事の進め方に不満はありませんでしたか?

大祐さま:
これと言ってありませんでした。こちらが要望を出すと、すぐにデザインを修正してくれましたし、デザイン、彫刻文字、石の選定など、工程ごとに返事の期日を教えてくれましたので、こちらも「○日までに返事しないと間に合わない!」と家族で話し合う機会もたくさんつくれました。
 

完成してから気がついた―洗練されたデザイン

―完成したお墓を見てどうでしたか?

亜里沙さま:
うちのお墓はしゃがんでお参りできるように、背を低くしてもらったんですけど、しゃがむと自分の顔が石に反射して映るんです。
まるでお父さんと対話してるみたいで、それがすごくうれしかった!
 
大祐さま:
そう!絶妙な角度でデザインされているんです。そこまで計算してつくってくれたんだなって思いました。

 

お墓をつくる際、いくつかデザイン案を見ていただいた後に、御意見を頂戴します。
しかし、お施主さまご家族の要望をそのままデザインに反映することは、実はあまりありません。もし、そのまま要望を反映するだけなら、私たちデザイン に携わる者は必要ありません。誰にでもできる作業です。
そのご家族の想い、つまりどんな人たちが、誰のためにお墓をつくるのか。
そして、周囲のお墓とのバランス。すべてを統合してお墓のデザインをつくっています。
ですからお施主さまから頂いた意見をそのままカタチにするのではなく、よりそのご家族らしいお墓にすることが、結果的に良いお墓デザインになると考えています。

 

家族全員で大切にしたいお墓

―先ほど、周囲の方の目が気になるとおっしゃられていましたが、実際はどうでした?

順子さま:
それが意外なことに皆さん「いいお墓が出来たね!」ってほめてくれるんですよ。
何か言われるんじゃないかと思っていたのでちょっとびっくりしました。
中には「これからはこういうお墓なのかなぁ」って言ってくれる方もいて周りの先輩方にも認めてもらったみたいでとてもうれしかったです。
これも事前にアドバイスをもらっている成果なのかもしれません。お墓が出来てから、毎日家族で入れ替わりお墓参りに行っているんですよ。
 
大祐さま:
私は毎週休みの日に掃除に行っています。
 
亜里沙さま:
私も毎日散歩の途中に必ず寄っています。
 
大祐さま:
こうして、家族全員の手でお墓をつくり上げることができて、父もきっと喜んでいると思います。
 
―お墓の正面に刻まれた「絆」の文字はまさに後藤家のみなさんそのものを表して いるようですね。
本日はお忙しいところありがとうございました。