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豊川市で「お墓」を考えるときに知っておきたいこと~石材店の数、地域の事情、そして後継者問題~

「実家のお墓、これからどうしよう」「自分が動けなくなったら、誰が見てくれるのだろう」。こうした悩みを抱える方が、豊川市では少しずつ増えています。この記事では、豊川市の石材店の事情、お墓の後継者問題の考え方、そして地域に根づいた選択肢のひとつである「豊川はなえみ墓園」について、できるだけ分かりやすくお伝えします。

豊川市は今、お墓のことを考える人が増えている地域です

豊川市の人口が2026年の18.2万人(推定値)から2040年に約17.0万人へ減少し、高齢化率が26.8%から30.6%へ上昇する見通しを示す折れ線グラフ
豊川市の人口は緩やかに減少、高齢化率は上昇する見通し
(出典:総務省・国立社会保障・人口問題研究所)

理由は単純です。豊川市の人口は、2026年時点で182,821人。65歳以上の方の割合(高齢化率)は2022年時点26.3%で、全国平均よりはやや低いものの、2040年には30.6%まで上がると見込まれています。つまり、これから30年ほどの間に、市民のおよそ10人に3人が65歳以上になる計算です。

一方で、豊川市には明るい話もあります。東三河地域(豊橋市・豊川市・蒲郡市・新城市・田原市)の5市の中で、豊川市は人口の減り方がもっとも緩やかです。2020年から2024年までの人口の減少率はマイナス0.46%で、他の4市が2.4%から6.5%ほど減っているのに比べると、ずいぶん落ち着いています。これは、豊川市に転入する人の数が転出する人の数を上回る「社会増」が4年続けて起きているためで、働く場所が多いことや、土地が比較的手に入りやすいことなどが背景にあるとみられています。

つまり豊川市は、人が住み続けたいと感じる地域でありながら、同時に高齢化も進んでいくという、少し複雑な状況にあります。お墓や供養のことを「今のうち」に考えておきたいと思う方が増えているのは、こうした地域の姿と無関係ではないでしょう。

豊川市には、どんな石材店があるのか

まず、豊川市内の石材店の状況を確認しておきましょう。市内には、石材店・墓石店が10軒以上ございます。地元で長く営業している石材店があり、地域の方々のお墓づくりやお墓のリフォーム、修理などを担っています。

信頼できる石材店の見分け方を示す4つのチェックポイントのインフォグラフィック
石材店を選ぶときに確認したい4つのポイント

石材店は、お墓を建てたときだけの付き合いではありません。納骨や法要、墓石が傾いたときの修繕、将来のお墓じまいまで、長い期間にわたって関わる存在です。そのため「価格が明確かどうか」「契約書がしっかりしているか」「アフターサポートがあるか」といった点で、信頼できる業者を選ぶことが大切だとされています。

ここで知っておいていただきたいのが、「お墓ディレクター」という資格です。これは日本石材産業協会が認定する民間資格で、お墓の歴史や石材の種類、埋葬に関する法律、供養の知識など幅広い分野が問われる検定に合格した人に与えられます。2024年11月時点で、全国の1級取得者は701名、2級取得者は3472名。1級の合格率はおよそ3割といわれ、簡単に取れる資格ではありません。法律上、石材店にこの資格が必須というわけではありませんが、持っている業者かどうかは、ひとつの目安になります。

豊川市の石材店ではないけれど、豊川市に深く関わる存在

ここで少し意外に思われるかもしれない話をします。この記事を書いている矢田石材店は、本店が豊川市ではなく、隣接する岡崎市にあります。1955年(昭和30年)に岡崎市で創業し、2025年で創業70年を迎えました。日本三大石材産地のひとつといわれる岡崎の石とともに、三代にわたって石を加工してきた会社です。建設業の許可を得ており、社内にはお墓ディレクター1級・2級の取得者も在籍しています。愛知県内でも事業の規模が大きく、フットワークを生かして県内各地のお寺や墓地に出向いているのが特徴です。

豊川はなえみ墓園がある浄泉寺(豊川市平井町)
豊川市平井町にある浄泉寺の山門。豊川はなえみ墓園が境内にある。

では、なぜ豊川市が本店ではない石材店の話が、この記事に出てくるのか。それは、矢田石材店が豊川市の浄泉寺(豊川市平井町)と一緒に、境内に「豊川はなえみ墓園」という墓地をつくり、運営しているからです。本店を構えているわけではなくても、地域のお寺と手を組んで、現地に根を張った形でお墓の選択肢を提供している、というのが実情です。

実際、豊川市内には浄泉寺の「豊川はなえみ墓園」のほかに、御津町の長松寺にも「豊川御津はなえみ墓園」が開園しており、豊川市内で2か所のはなえみ墓園が活動しています。なお、矢田石材店はかつて豊川市内に展示場を構えていた時期もありましたが、現在は閉鎖しており、今は豊川はなえみ墓園を中心に地域とつながっています。

豊川市内にある豊川はなえみ墓園と豊川御津はなえみ墓園の位置関係を示す簡易イラストマップ
豊川市内には2つの「はなえみ墓園」があります

お墓の後継者問題 「誰が継ぐのか」をどう考えるか

豊川市のように高齢化が進む地域では、お墓の相談の中で必ず出てくるのが「後継者」の話です。「うちの場合、誰が継ぐことになるのか」という質問を、私たちは本当によく受けます。結論から言うと、一番間違いのない答えは「できる人がやる」ということです。ただ、そこに行き着くまでには、家族や親戚みなさんに納得していただく過程が必要になります。

お墓の後継者選びは基本的にできる人がやることを軸に、家族構成に応じて柔軟に考え、最終的に家族・親族の話し合いで決めるという判断の流れを示すフローチャート
お墓の後継者をどう決めるか、考え方の流れ

分家で新しくお墓をつくる場合

これからお墓をつくる場合、お祭りされる方は分家の初代になります。たとえば息子さんが3人いて、母親と3人の息子さんでお墓をつくることになれば、兄弟の中で誰が跡を取るかが問題になります。長男が県外で就職し、そのまま結婚して家を建てていて、実家に戻る可能性が低いケースもあるでしょう。ご葬儀の喪主は長男が務めても、家の跡取りは同居している次男や三男のどちらかになってほしい、という話になることがあります。こうした場合は、同居しているご兄弟の中から跡継ぎを選ぶことが多いです。

独身の長男が継承し、その後に次男や三男が継ぐケース

長男がお一人身で、次男・三男が結婚してお子さんもいる、というケースもあります。このような場合は判断が難しくなりますが、未婚で子どもがいないからといって長男を後継から外すのは、少し急ぎすぎかもしれません。「ひとり身だから継承させない」となれば、寂しい気持ちにさせてしまう可能性もあります。慎重に進めていただきたいところです。いったん長男が継承し、その後に次男や三男が継承すれば、さらにその子どもたちが継承していくことも可能です。早合点せず、将来のことまで含めてしっかり話し合うことをお勧めします。

後継ぎが女性の場合

お子さんが女の子だけというご家庭も少なくありません。一人っ子同士が結婚されたケースも含め、こうしたご家族は今、非常に多くなっています。後継ぎが女性しかいないために、お墓を建てることを迷ったり、永代供養のお墓を検討したりすることもあります。しかし、もともと墓地が用意されていたり、代々のお墓がすでにある場合には、どうするか迷うところです。こうしたケースでは、いったん今の枠組みを外して、大きく考えてみることをお勧めします。

お墓と家を継ぐのは男性だけではない

お墓の継承について、長男でなければいけない、男性でなければいけないという法的な決まりはありません。地域の風習や慣例はあるものの、時代も変わってきています。柔軟に考えていただいて大丈夫です。実は市営の霊園では、血縁者であれば継承者が女性でも問題なく許可されています。また、お墓の継承には相続税などの費用は発生しません。金銭的な負担は、思っているよりも少ないはずです。お墓の継承者になることは、家を継ぐことにも直結しますが、継承者と、普段のお墓のお世話をする人が別というケースも考えられます。さまざまな可能性を考えながら、ご家族・ご親族みなさんが納得できる形を、よく話し合って決めていただければと思います。

継承の心配が少ない選択肢として 豊川はなえみ墓園という考え方

花と緑に囲まれた豊川はなえみ墓園
豊川はなえみ墓園の園内。墓石と花壇が並ぶ明るい墓地の様子

ここまで後継者の考え方をお伝えしてきましたが、「それでも、うちには継いでくれる人がいないかもしれない」と感じる方もいらっしゃるでしょう。豊川市のように高齢化が進み、子どもが市外・県外に出ていくケースが多い地域では、これは決して特別な悩みではありません。

そうした方々に向けて用意されているのが、浄泉寺の境内にある「豊川はなえみ墓園」のような、永代供養がはじめからついたお墓です。すべての区画に永代供養がついているため、「将来、見ていく人がいなくなったらどうしよう」という不安を、最初から抱え込まずに済む仕組みになっています。お墓を見る方がいなくなった場合、お骨はお寺が責任を持って合同墓に合祀し、永代にわたってお参りが続けられます。墓石については、墓じまいをした上で、愛知県石材リサイクルセンターで再生処理され、資源として社会に還っていく流れです。この際、追加費用の負担はなく、合祀後の年間管理費も不要になります。

宗旨・宗派を問わずに利用できる点も、菩提寺との関係を断ちたくない方にとって安心材料になっているようです。実際に利用を検討された方の声として、浄土宗以外の方が浄泉寺に受け入れてもらえるか不安だったところ、「今までの宗派は何でも大丈夫です。菩提寺とのお付き合いも辞める必要はありません」と説明を受けて安心したという例が、はなえみ墓園のホームページで紹介されています。また、費用がすべて含まれた価格であることが分かって安心したという声、お墓の移動の手続きについて「書類の準備はそんなに難しくない」と順を追って説明を受けて気持ちが楽になったという声も寄せられています。

なぜ石材店がお墓の終わり方まで考えるのか

少し意外に感じられるかもしれませんが、矢田石材店は、お墓を「建てる」だけでなく、お墓の「最後」にも関わる事業を行っています。それが、行政から正式な許可を受けて運営している「愛知県石材リサイクルセンター」です。お墓じまいで魂抜き(お精抜き)がされた墓石は、法律上は産業廃棄物として扱われるため、許可を持つ業者でなければ処分できません。

このリサイクルセンターでは、不要になった墓石を砕いて「RC-40」という再生資材にし、道路の路盤材などとして再利用しています。

なぜ石材店が、お墓をつくる仕事の対極にあるような「壊す・片付ける」事業まで手がけるのか。その理由について、矢田石材店の代表は「お墓を守り切れない人が社会的に増えている。役目を終えた墓石がリサイクルされる世の中にしていかないと、墓石をつくる事業自体も成り立たなくなる」と話しています。お墓をつくることと、お墓の終わり方を整えることは、地域にとって一続きの問題だという考え方が、この事業の背景にあるようです。

永代供養から合祀、墓石の再資源化までの循環を示す概念図イラスト
ひとつのお墓が、次のいのちへつながっていく仕組み

まとめ まずは話を聞いてみることから

豊川市は、人口の減り方が東三河でもっとも緩やかな一方、高齢化そのものは確実に進んでいく地域です。お墓の後継者について「誰が継ぐのか」という問いに、絶対的な正解はありません。長男・長女である必要も、男性である必要もなく、家族や親戚でじっくり話し合いながら、その家にとって納得のいく形を見つけていくことが何より大切です。

そして、話し合いの結果「継ぐ人を決めきれない」「将来に不安を残したくない」という結論に至ったとしても、それで道がなくなるわけではありません。浄泉寺の境内にある豊川はなえみ墓園のように、はじめから永代供養がついていて、宗旨・宗派を問わず利用できる選択肢も、豊川市の地域に用意されています。

本記事は、1955年(昭和30年)創業、2025年で創業70年を迎えた矢田石材店が、自社の知識と公開データに基づき作成しています。社内にはお墓ディレクター1級・2級の資格を持つスタッフが在籍し、建設業の許可も取得しています。豊川市の浄泉寺とともに「豊川はなえみ墓園」を運営するなど、豊川市に深く関わりながら、愛知県内で事業を行っています。

矢田石材店と豊川はなえみ墓園へのお問い合わせを促すバナー。お墓ディレクター在籍、建設業許可取得済み、創業70年と記載されている
お墓のこと、まずはご相談ください

よくある質問

お墓の後継者は長男や男性でなければいけませんか?

いいえ。お墓の継承は長男や男性に限るという法的な決まりはありません。市営の霊園でも、血縁者であれば女性が継承者になることが認められています。地域の風習はありますが、家族で話し合って決めて問題ありません。

後継者がいなくても豊川市でお墓は持てますか?

はい。豊川市内には、はじめから永代供養がついた「豊川はなえみ墓園」(浄泉寺)と「豊川御津はなえみ墓園」(長松寺)があります。見ていく人がいなくなった場合は、お寺が責任を持って合同墓に合祀するため、将来に不安を残さずに利用できます。

豊川はなえみ墓園はどの宗派でも利用できますか?

はい。宗旨・宗派を問わず利用できます。これまでの菩提寺とのお付き合いを続けながら利用することも可能です。

墓じまいした古い墓石はどうなりますか?

魂抜き(閉眼供養)をした墓石は、許可を持つ専門の施設で破砕処理されます。矢田石材店が運営する愛知県石材リサイクルセンターでは、墓石を「RC-40」という再生資材にし、道路の路盤材などとして再利用しています。お墓のこと、まずはご相談ください

気になっている、という段階でも構いません。お墓ディレクターの資格を持つスタッフが、ご家族それぞれの事情に合わせてお話を伺います。

0120-336-772

矢田石材店/豊川はなえみ墓園


参考にした情報

  • 豊川市「市営墓園」(豊川市公式サイト)
  • 総務省「住民基本台帳人口・世帯数」、国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」(2023年12月公表)
  • 東愛知新聞「豊川市の人口減少率が東三河5市で最小 人口の社会増が背景」(2026年3月12日)
  • 厚生労働省「人口動態調査」
  • 日本石材産業協会「お墓ディレクター」概要(矢田石材店noteインタビューより)
  • 矢田石材店公式サイト・矢田石材店公式note・はなえみ墓園公式サイト
  • CBCテレビ「『墓じまい』で撤去された墓石を砕いてリサイクル」(2025年8月13日放送)
  • 中部経済新聞「ゲンバを歩く 矢田石材店 愛知県石材リサイクルセンター」

※本記事の人口・統計データは、各公的機関・報道機関が公表している情報をもとに2026年6月時点でまとめたものです。最新の数値については、各公式サイトをご確認ください。