城主(つボイさん)への熊本城観察報告

おはようございます。

矢田石材店の矢田です。

昨日はラジオの出演日でした。

CBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』
10:30頃~【お墓にかようび】。

→ http://haka.yatasekizai.com/media/

お話の内容は熊本城の石垣。

先日息子と熊本県に行ってきました。

熊本城やあちこちの墓地に伺いまして、地震でお墓がどのようになってしまったのか、自分の目で確認し、現地の方々にもお話を伺いました。

矢田が被災地の現状をお伝えすることで、何か役に立てばと思い、その時のことをお話したという経緯です。

とはいえ、あまり湿ったことを話しても仕方ありません。

なるべく明るく楽しくお話いたしました。

まず熊本城のお話しです。

何といっても、つボイさんは熊本城主ですからね。

まず、立ち入り禁止区域が多いです。

外からお城を眺めることしかできませんでした。

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お城を囲う石垣の大半が崩壊。

なので、遠目から石垣の崩れたところを見ることしかできません。

本当に大変そうです。

どうやって直すんでしょうか?

と、途方に暮れる感じです。

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奇跡的に上の建物が残っていました。

この状態からの修復方法。

いったいどのようにして行われるのでしょうか?

崩れた部分と残った部分には、何かの違いがあるはず。

今後はその違いを見定めることが、より良い石垣づくりにつながるものと信じています。

20160817 (1)

首の皮一枚でつながったような状態。

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地震後の状態そのままで、手付かずな感じでした。

20160817 (4)

壊れていない状態の石垣もありました。

ここは一番高低差のある石垣。

美しい!

そして驚きの発見が・・・・。

崩れた石垣の中から、昔の石工さんが彫ったのであろう、人型の彫刻が見つかったそうです。

工事の安全を願ったものだとか、何かを祈願したものだだとか、何かしら意図があって刻まれたもだのとか説明されていました。

しかし・・・・

20160817 (3)

どうみても落書き、イタズラの類にしか見えません。

丸い顔に線で体をつくられた棒人間です。

このように、石造物の見えない部分に何かしるしを刻むことは、実は今でもよくある出来事。

もちろん、イタズラ書きみたいなことは致しません。

石材の見えない部分に、施主様の名前を入れたり、積み上げる順番を石に記すことはよくある話です。

例えば、規模は小さいですが石垣を組む時など。

石に右側の1番目、2番目、3番目、左側の1番目、2番目、3番目みたいな感じ刻まれます。

石を加工した職人が、据え付ける職人の仕事を楽にするため、石に何かしらのしるしを付けるのです。

規模の違いはありますが、今も昔も、やっていることはそんなに変わらないものだなあと、当時の仕事を拝見してそう思いました。

他にはですね、コチラをご覧下さい。

20160817 (2)

加工途中の石が展示されていました。

石を割るための矢穴をあけておきながら、実際はその穴を使って石を割らずに使用したということです。

大きな石に3カ所、細長い穴が開いていまして、そこに矢を打ちこんで石を割ります。

しかし、穴だけあけて、割らずに残っている。

おそらく、割るつもりで準備していたと思います。

しかし、別の場所で

「丁度良い大きさだ」

と、使ってしまったのだと思います。

これも、私どももよくある出来事です。

例えば、墓石をつくる過程の中で、大きな台座をつくろうと思って切り出したところ、色合いや石目が合わず、台座としては使えないこともよくあります。

その部材を保管しておいて、別のお墓に使うのです。

色合いの合うものが出てくるまで。

もしくは、処分してしまってはもったいないので、小さくして他の部材になります。

実は石材店には、このような石がいっぱいあります。

石置き場はお墓になり切れなかった石のたまり場です。

今の石工も昔の石工も、苦労して、工夫しながら石を使っているのです。

さて、熊本城の石垣は以前にも地震で壊れ、修復されたものだと聞いたことがあります。

実際に壊れたところを自分の目で見ますと、これを完全に直すまで生きていられるのか?

と、疑問を持つような状況でした。

なので、修復に関わる人は人生をかけて行っても、完成に至らない可能性がある仕事かもしれません。

伝説になったり、歴史になる仕事です。

お金ではなく、信仰心や地元愛、誇りをかけて行う仕事の類になります。

この仕事に携わることは、石の職人としてうらやましいとは思いますが、果たして自分であったらやり遂げることが出来るかどうか?

分からないですね。

とにかくすごく色々なことを考えさせられました。

さて、本日から職人たちが戻ってきます。

岡崎本店は通常営業。

工場では岡崎の吉祥石、愛媛の大島石が加工されます。

岡崎の地域墓地では洋型墓石の設置工事。

午前中に名古屋市の寺院墓地で、お墓づくりのお打合せを行います。

午後からは安城市で完成した墓石への開眼・納骨式が営まれます。

そして豊田市の青少年センターでは、

【お墓づくり勉強会】が開催されます。

既に申込期限は終了。

お越しくださる皆さま、会場でお会いしましょう!

今日もお墓づくりに精進します。

感謝


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お墓づくりを行う前に、ぜひ御一読を。

『心が強くなるお墓参りのチカラ』
心が強くなるお墓参りのチカラ
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岡崎本店 愛知県岡崎市大平町字南田潰28‐1
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名古屋店 愛知県名古屋市名東区平和が丘2-213
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営業時間  月~土曜日:8:00~18:00/日曜・祝日:9:00~17:00
※名古屋店は水・木曜は定休日です。

私たちの行動指針=
「自慢したくなるような【誇りあるお墓】をお施主さまと一緒につくる」

お墓づくり情報満載のホームページ→ http://haka.yatasekizai.com

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