おはようございます。
矢田石材店の矢田です。
昨日はラジオの出演日でした。
CBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』
10:30頃~【お墓にかようび】。
→ http://haka.yatasekizai.com/media/
お話の内容は熊本城の石垣。
先日息子と熊本県に行ってきました。
熊本城やあちこちの墓地に伺いまして、地震でお墓がどのようになってしまったのか、自分の目で確認し、現地の方々にもお話を伺いました。
矢田が被災地の現状をお伝えすることで、何か役に立てばと思い、その時のことをお話したという経緯です。
とはいえ、あまり湿ったことを話しても仕方ありません。
なるべく明るく楽しくお話いたしました。
まず熊本城のお話しです。
何といっても、つボイさんは熊本城主ですからね。
まず、立ち入り禁止区域が多いです。
外からお城を眺めることしかできませんでした。
なので、遠目から石垣の崩れたところを見ることしかできません。
本当に大変そうです。
どうやって直すんでしょうか?
と、途方に暮れる感じです。
この状態からの修復方法。
いったいどのようにして行われるのでしょうか?
崩れた部分と残った部分には、何かの違いがあるはず。
今後はその違いを見定めることが、より良い石垣づくりにつながるものと信じています。
ここは一番高低差のある石垣。
美しい!
そして驚きの発見が・・・・。
崩れた石垣の中から、昔の石工さんが彫ったのであろう、人型の彫刻が見つかったそうです。
工事の安全を願ったものだとか、何かを祈願したものだだとか、何かしら意図があって刻まれたもだのとか説明されていました。
しかし・・・・
丸い顔に線で体をつくられた棒人間です。
このように、石造物の見えない部分に何かしるしを刻むことは、実は今でもよくある出来事。
もちろん、イタズラ書きみたいなことは致しません。
石材の見えない部分に、施主様の名前を入れたり、積み上げる順番を石に記すことはよくある話です。
例えば、規模は小さいですが石垣を組む時など。
石に右側の1番目、2番目、3番目、左側の1番目、2番目、3番目みたいな感じ刻まれます。
石を加工した職人が、据え付ける職人の仕事を楽にするため、石に何かしらのしるしを付けるのです。
規模の違いはありますが、今も昔も、やっていることはそんなに変わらないものだなあと、当時の仕事を拝見してそう思いました。
他にはですね、コチラをご覧下さい。
石を割るための矢穴をあけておきながら、実際はその穴を使って石を割らずに使用したということです。
大きな石に3カ所、細長い穴が開いていまして、そこに矢を打ちこんで石を割ります。
しかし、穴だけあけて、割らずに残っている。
おそらく、割るつもりで準備していたと思います。
しかし、別の場所で
「丁度良い大きさだ」
と、使ってしまったのだと思います。
これも、私どももよくある出来事です。
例えば、墓石をつくる過程の中で、大きな台座をつくろうと思って切り出したところ、色合いや石目が合わず、台座としては使えないこともよくあります。
その部材を保管しておいて、別のお墓に使うのです。
色合いの合うものが出てくるまで。
もしくは、処分してしまってはもったいないので、小さくして他の部材になります。
実は石材店には、このような石がいっぱいあります。
石置き場はお墓になり切れなかった石のたまり場です。
今の石工も昔の石工も、苦労して、工夫しながら石を使っているのです。
さて、熊本城の石垣は以前にも地震で壊れ、修復されたものだと聞いたことがあります。
実際に壊れたところを自分の目で見ますと、これを完全に直すまで生きていられるのか?
と、疑問を持つような状況でした。
なので、修復に関わる人は人生をかけて行っても、完成に至らない可能性がある仕事かもしれません。
伝説になったり、歴史になる仕事です。
お金ではなく、信仰心や地元愛、誇りをかけて行う仕事の類になります。
この仕事に携わることは、石の職人としてうらやましいとは思いますが、果たして自分であったらやり遂げることが出来るかどうか?
分からないですね。
とにかくすごく色々なことを考えさせられました。
さて、本日から職人たちが戻ってきます。
岡崎本店は通常営業。
工場では岡崎の吉祥石、愛媛の大島石が加工されます。
岡崎の地域墓地では洋型墓石の設置工事。
午前中に名古屋市の寺院墓地で、お墓づくりのお打合せを行います。
午後からは安城市で完成した墓石への開眼・納骨式が営まれます。
そして豊田市の青少年センターでは、
【お墓づくり勉強会】が開催されます。
既に申込期限は終了。
お越しくださる皆さま、会場でお会いしましょう!
今日もお墓づくりに精進します。
感謝
過去のブログはこちら
→ http://ohakaman.yatasekizai.com/
お墓づくりを行う前に、ぜひ御一読を。
『心が強くなるお墓参りのチカラ』
心が強くなるお墓参りのチカラ
詳しい本の御案内はこちらから
→ http://haka.yatasekizai.com/media/chikara.html
インターネットの本屋さん「アマゾン」でも販売しています。
⇒『心が強くなるお墓参りのチカラ』
お墓職人がつくる注文墓石専門店 矢田石材店
フリーダイヤル通話料無料 0120-336-772
岡崎本店 愛知県岡崎市大平町字南田潰28‐1
電話 0564-73-2018
ファックス 0564-73-2058
名古屋店 愛知県名古屋市名東区平和が丘2-213
電話 052―768―6620
ファックス 052―768-6647
営業時間 月~土曜日:8:00~18:00/日曜・祝日:9:00~17:00
※名古屋店は水・木曜は定休日です。
私たちの行動指針=
「自慢したくなるような【誇りあるお墓】をお施主さまと一緒につくる」
お墓づくり情報満載のホームページ→ http://haka.yatasekizai.com
e-mail: info@yatasekizai.com
Comments are closed, but trackbacks and pingbacks are open.