三重県朝日町・名古屋市みどりが丘公園墓地で墓石の工事

『ひとりで出来ること』

おはようございます。

矢田石材店の矢田です。

昨日は

【石割式】

が営まれました。

お墓づくり始まりの儀式。

いつもなら、弟子の竹原が準備します。

石の調達なども含め、ほぼ彼の担当になっています。

しかし、昨日はあいにくお休み。

職人のみんなは、全員墓地に出かけていていました。

専務榊原やその他のメンバーも出払っていました。

お越しになるお施主さまは、名古屋店の担当。

いつもなら、名古屋店長の中山が来て、事前に待ちま変えています。

しかし、昨日は勝手が違いました。

お施主さまと一緒に、岡崎まで来るという話。

なので、岡崎には女性陣しか残っていません。

それと、矢田です。

という事で、久しぶりに石割式の準備を一人で行ないました。

すべてを一人でこなし、

『まだまだ、やればできる子だな』

と心の中で思いました。

さて、矢田の自己承認などどうでもよい話です。

石割式で割られた石材は、【要石】に加工されます。

お墓の中心に埋め込まれ、石材の脱落防止の役割を果たします。

お墓の大黒柱的存在。

その【要石】には、石割式にお越し下さった方々のお名前を刻みます。

【要石】に刻まれた文字は、お墓が出来上がれば、見えなくなってしまいます。

しかし、家族の一体感、お墓守としての覚悟を磨く、そんな期待を込めて刻ませて頂いてます。

そもそも、墓石に刻まれるお名前は【建立者】【建之者】と呼ばれます。

そのお名前は基本おひとり。

お施主さまの名前のみとなります。

なぜならば、お墓は祭祀財産とも言い、一人の方が継承すべきもの。

なので、通常は何人ものお名前を刻みません。

しかし、あくまでもこれは基本。

当然応用もありますし、そもそも自由なのでは?
というお考えもある。

連名の場合、最も多いのが

【夫婦】。

しかし、これは危うい。

実は、年間にお一人かお二人、

「離婚したから妻の名前を消してほしい」

というご依頼を頂きます。

※弊社施工ではないお墓です。

そうなのです。

夫婦とは永遠ではないのです。

その関係は、法的に解消できるのです。

そして、別の方と婚姻関係を結ぶ事が出来てしまう。

私たちは、この事実をもっと真摯に受け止める必要があると思います。

その上で、アドバイスを差し上げないといけない。

続けます。

その他は、親子関係で刻まれるケース。

多いのは、

【母・長男】

です。

このケースは、家督を継ぐべきご長男が未成人の場合。

そんな時に、母の愛情でご長男を見守る、そんな意味合いがあると推測されます。

そして、

【父・長男】

というケース。

これは、父から長男へ、お前が自分亡き跡、この家を守るのだというメッセージ色が強い並びです。

お父さんの方が隠居、もしくはそれに準ずる状態の時、この刻み方を選ばれることが多いです。

お墓を見れば、その家族のメッセージを読み取る事が出来ます。

ただ、地域の風習や慣例で

【お金を出した人の名前が刻まれる】

という地域もあります。

例え長男でも、お金を一銭も出さない人は、名前を刻まれません。

むしろ、払った金額の多い順番で刻まれます。

そんな地域だと、墓地での会話はエグイです。

「○○さんところは嫁いだ長女が金払ったのか?」

「何だ、長男は3番手か?」

など、厳しいです。

まあ、本当に特別な地域のみで見受けられる習慣なので、普通は気にされなくても結構です。

そのような地域ではないときに、あまりお薦めしないのは

【兄弟】

の連名で刻むこと。

今の代は仲良しでいいのかもしれませんが、次世代になった時、

「うちのお父さんの名前が本家のお墓に刻んであるけど、このお墓に入れるってこと?それとも入れてくれっていう意思表示?」

と、残された方々がお迷いになる。

しっかりと意図が伝承さてれいれば問題はありません。

しかし、そうではないケースも想定されます。

何事も、最悪を想定し最善をつくす。

何せ人の死亡率は100パーセント。

しかも、年齢が進むにつれて亡くなる確率は高まります。

その事をしっかりと受け入れ、目の前のお墓と向き合う事が大切です。


〔本日のお墓ことば〕

お墓の文字は

頭の中

心のあり様を表す


さて、誰もがそんな表現者であるお墓づくり。

昨日は三重県の朝日町で、和型墓石の建立工事が行われました。

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先回の工事でつくらせて頂いた、コンクリートの土台に下地をつくります。

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最下層を構成する石材を、ひとつづつ設置。

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組み終えた石材を、ステンレス製金具で固定します。

ねじれの起こらないように、上下2か所を固定ます。

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石製納骨室内部の様子。

中心は大地とつながり、きれいな土、洗い砂でお化粧されます。

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ここから上は無垢の石材。

重たい石は吊り下げて運びます。

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中台、上台と順番に設置。

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石材が上下に重なる部位には、中心に【要石】、4隅にはゲル状の衝撃吸収材【安震はかもり】を配置。

専用接着剤も併用し、2重3重の施策でお墓を守ります。

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いよいよメインの竿石の設置。

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位置、傾き、バランスを微調整します。

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石材と石材の継ぎ目をシーリング。

防水とお化粧効果。

ここで工事終了です。

次回、仕上げを行い完成の予定。

出来栄えが楽しみですね。

続きましては、名古屋市営のみどりが丘公園墓地。

新しくお墓工事の開始です。

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まずは穴掘りから。

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掘り終えた墓所に砕石を敷きつめ、機械で叩き、締めます。

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墓所の広さ、お墓の構造に合わせ、鉄筋を組みます。

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振動機を使いながら、コンクリートを流し込みます。

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コテを使い、表面を固めながら水平に調節します。

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基礎工事の終了です

次回は外柵の設置工事。

そして墓石本体へと続きます。

完成までもうしばらくお待ちください。

そして、こちらは豊田市で完成した、お墓のお引き渡し。
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赤系の石材を組み合わせた、素敵なお墓です。

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お施主さまの手で、お墓を守るさらしが巻きつけられます。

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保護カバーを被せ、開眼の日を迎えるまで養生致します。

その他、昨日は名古屋店にご来客。

知立市、東海市、豊田市、可児市、名古屋市ではお伺いしてのお打ち合わせ。

にぎやかな一日でした。

さて、本日は墓地へお伺いしてのお墓工事はお休みです。

午前中、瀬戸市では完成したお墓の開眼・納骨式が営まれます。

名古屋市営の八事霊園へはご計測。

岡崎展示場、名古屋ショウルーム、共にご来店のお予約を頂いてます。

ちょっとお天気が気になりますが、お墓熱のアツーい一日になりそうですね。

今日もお墓づくりに精進します。

感謝


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