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解体で出た石・墓石の処分先はどこへ?愛知県内の解体業者向け実務ガイド

結論:石材は一般のがれき処理施設では断られることがあります。石専門の施設を持っておくと安心です

解体現場から出てくるのは、コンクリートくずや木くずだけではありません。庭石、石灯籠、石碑、そして墓地の解体・墓じまいにともなう墓石など、「石」だけがどうしても処分先に困るという声を、解体業者や処分業者からよく耳にします。

結論として、こうした石材は一般的なコンクリートがら中心の処理施設では受け入れを断られるケースがあり、石を専門に扱うリサイクル施設に持ち込むのが確実です。この記事では、解体現場で出た石材の処分先を探す際に押さえておきたい実務のポイントを整理します。

なぜ解体現場で「石」の処分先に困るのか

石材の受け入れを断られる場面を表すイラスト
一般的な処理施設では、石材の受け入れを断られることがあります

一般的な産業廃棄物処理施設は、コンクリート塊やアスファルト・コンクリート塊の破砕を主な対象としていることが多く、天然石である庭石や墓石、石灯籠などは受け入れ品目に含まれていない、あるいは異物として敬遠されることがあります。石に金属やコンクリートが付着している場合はなおさらです。

また、墓地や空き家に付随する庭の解体では、墓石や庭石がまとまって出てくることも多く、通常のがれき類より重量がかさむため、保管場所や運搬車両の確保にも手間がかかります。

空き家・解体需要の増加という背景

愛知県の空き家率推移を示すグラフ
愛知県内の空き家率は過去最多の11.8%に達しています

総務省の令和5年住宅・土地統計調査によると、愛知県内の空き家数は約43万3,000戸、空き家率は11.8%で、1963年の調査開始以来もっとも多い水準となりました。2018年の前回調査から0.5ポイント上昇しており、賃貸・売却用などを除いた、いわゆる「放置空き家」も増加傾向にあります。

空き家の解体が進めば、その敷地内にある庭石や灯籠、記念碑といった石材の処分需要も比例して増えていきます。また、愛知県内では墓じまい(改葬)も年々増加しており、矢田石材店の公開データによれば2022年の愛知県内の墓じまい件数は6,096件、10年間で3.8倍に増加しています。解体業者にとって、石材の処分先を確保しておくことは、今後さらに重要度を増す実務課題だといえます。

石材専門のリサイクル施設を利用するメリット

石材専門施設が受け入れる石材の種類一覧
墓石だけでなく、石灯籠や庭石など天然石全般を受け入れています

石材だけを専門に受け入れる施設であれば、次のような点で解体現場の負担を減らせます。

  • 墓石・石灯籠・石仏・庭石など、天然石であれば幅広く受け入れ可能(付着した金属やコンクリートがらの除去は必要)
  • 1個からでも持ち込み可能なため、少量の現場でも利用しやすい
  • 重量に応じた処理料金が明確で、見積もりが立てやすい
  • 破砕後は道路の路盤材として再資源化されるため、埋立処分に頼らない処理が可能
リサイクルされた石材が道路の路盤材として使われるイメージ図
破砕された石材は道路の路盤材として再利用されます

一般のがれき処理施設で断られた石材の行き場に困っている場合、石専門の施設を処分ルートに加えておくことで、現場ごとの対応がスムーズになります。

搬入前に確認しておきたい受け入れ条件

石材搬入前に確認するチェックリスト
搬入前に確認しておきたい4つのポイント

石材専門施設への搬入にあたっては、事前に次のような条件を確認しておくと、現場での手戻りを防げます。

  • 受け入れ不可な品目(有筋コンクリートがら、金属類など)が含まれていないか
  • 墓石の場合は閉眼供養(魂抜き)が済んでいるか
  • 総重量の上限(施設ごとに設定あり)
  • 電子マニフェスト(JWNET)への対応状況

特に墓石については、宗教的な手続きとして閉眼供養を済ませてから搬入するのが一般的な流れです。寺院や施主との調整も含め、解体着手前に段取りを確認しておくとよいでしょう。

愛知県石材リサイクルセンターの受け入れ体制

施設へ石材を搬入するトラックの様子
1個からでも搬入可能、全国どこからでも利用できます

岡崎市にある愛知県石材リサイクルセンターは、石材専門の破砕処理施設として、墓石、石灯籠、石仏、庭石など天然石であれば種類を問わず受け入れています(付着した金属やコンクリートがらは事前に除去が必要です)。処理能力は1日320トンで、ジョークラッシャーによる破砕処理により、安全かつ効率的に石材をリサイクルしています。

石材を破砕する可搬式破砕ユニットの稼働風景
1日320トンの処理能力を持つ破砕機で対応しています

同センターは、産業廃棄物中間処理業(許可番号:第10520202264号)および産業廃棄物収集運搬業(許可番号:第02300202264号)の許可を取得した適正処理事業者であり、法令を遵守した処理体制が整っています。2026年7月時点で約299社の企業と契約しており、石材店だけでなく解体業、処分業、寺院、造園業、便利屋など幅広い業種から利用されています。

産業廃棄物処理許可証
産業廃棄物中間処理業・収集運搬業、両方の許可を取得済みです

お申込みは電話一本で完結し、マニフェストの作成や手続きなど、初めての事業者には分かりにくい作業も、センターが丁寧にサポート・代行いたします。単発での利用であれば紙マニフェストでの対応も可能なため、継続的な取引実績がない現場からの相談でも対応しやすい体制です。搬入は1個からでも可能で、全国どこからでも利用できます。

愛知県石材リサイクルセンターを利用する業種一覧と契約社数を示す図
石材店だけでなく、解体業、処分業、寺院、造園業、便利屋など幅広い業種が利用しています(2026年7月時点で約299社)

まとめ

空き家の解体増加や墓じまいの拡大により、解体現場で出た石材の処分先を確保しておくことは、今後の事業運営において欠かせない備えになります。一般のがれき処理施設で対応が難しい石材については、石専門のリサイクル施設をあらかじめ処分ルートに加えておくと安心です。

解体現場で出た墓石・庭石・石灯籠などの処分先にお困りの際は、愛知県石材リサイクルセンター(電話:0564-64-4114)へお気軽にお問い合わせください。

愛知県石材リサイクルセンターHP