新城市のお墓を考える|知っておきたい選び方と地域事情

ご先祖さまとつながる供養のかたち
はじめに:新城市でお墓を考えるということ
愛知県新城市。長篠・設楽原の戦いの舞台として知られるこの地域は、豊かな自然に囲まれ、古くから人々の暮らしが営まれてきました。本宮山をはじめとする山々に囲まれ、市の中央を豊川が流れるこの土地で、多くの方々が代々、ご先祖さまを大切に供養してこられました。
近年、日本全体で人口構造が大きく変わりつつあります。令和5年時点で日本の高齢化率は29.1%に達し、新城市も例外ではありません。市の人口は減少傾向にあり、お墓を継ぐ方の問題や、遠方に住むご家族の事情など、お墓に関する悩みを抱える方が増えています。

しかし、ご安心ください。新城市には、こうした時代の変化に寄り添いながら、ご先祖さまへの想いを大切にできる様々な選択肢があります。今回は、新城市のお墓事情について、分かりやすくご説明していきます。
新城市のお墓、どんな選択肢がある?
新城市でお墓を考える際、大きく分けて三つの選択肢があります。それぞれに特徴がありますので、順番に見ていきましょう。

ご家族の状況に合わせて選びましょう。
1. 市営墓地(公共墓地)
新城市には「鴨ヶ谷墓園」という市営墓地があります。作手地区に位置し、緑豊かな環境の中にあります。
市営墓地の特徴は、何といっても行政が管理している安心感です。運営が市によって行われているため、長期的な管理について心配が少ないといえます。また、宗教や宗派を問わずに利用できるのも大きな特徴です。
ただし、利用には条件があります。新城市に住所がある方で、使用許可を受けてから3年以内にお墓を建てられる方が対象となります。募集は年に一度、申し込み期間が決まっており、空きがある場合のみ応募できる仕組みです。
永代使用料は15万円から(墓石代は別途必要)となっており、その後の管理費も必要になります。
2. 寺院墓地
新城市内には49の寺院があり、それぞれの寺院が墓地を管理しています。
寺院墓地の良さは、何といってもお寺という信仰の場でご先祖さまを供養できることです。住職が身近にいらっしゃるため、法要やお参りの相談もしやすく、お墓参りの際にお寺の本堂でお参りすることもできます。
たとえば、新城市には1624年(寛永元年)に開山された浄土宗の最勝院があります。鳳来寺の薬師如来と同木同体と伝えられる秘仏を祀り、地域の方々の信仰を集めてきたお寺です。このように、歴史あるお寺でご先祖さまを供養できるのは、心の安らぎにもつながります。
ただし、多くの場合、そのお寺の檀家になることが条件となります。檀家として、お寺の行事への参加やお布施などの義務が生じることもあります。
3. 民間霊園・永代供養墓
最近注目を集めているのが、お寺と民間企業が協力して運営する新しい形の墓園です。
こうした墓園の特徴は、「永代供養」が付いていること。つまり、お墓を継ぐ方がいなくなっても、お寺が責任をもって供養を続けてくださるという安心感があります。
また、宗教や宗派を問わず利用でき、生前にお墓を準備することもできます。お墓の維持管理もお寺や運営会社が行ってくれるため、遠方に住むご家族にとっても負担が少ないのが特徴です。
新城市のお墓選び、
何を考えればいい?
お墓を選ぶ際、多くの方が迷われるのは当然のことです。ここでは、考えるべきポイントを整理してみましょう。

墓園見学の際にもお役立てください。
ご家族の状況を確認する
まず大切なのは、ご家族の状況です。
- お墓を継ぐ方はいらっしゃいますか?
- ご家族は新城市に住み続けますか?
- お墓参りにどのくらいの頻度で来られそうですか?
これらの質問に答えることで、どんなお墓が向いているか見えてきます。
たとえば、お子さまが遠方に住んでいて、将来お墓を継ぐのが難しそうな場合、永代供養が付いているお墓を選ぶことで、将来の心配を減らすことができます。
費用について考える
お墓にかかる費用は、大きく分けて以下の三つです。
- 永代使用料:お墓の土地を使う権利の費用
- 墓石代:お墓そのものの費用
- 管理費:毎年または定期的に支払う維持管理の費用

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市営墓地は比較的永代使用料が抑えられていますが、墓石は別途必要です。一方、民間の永代供養墓の中には、墓石代や永代供養料が含まれているところもあります。
大切なのは、最初の費用だけでなく、長期的な維持費用も含めて考えることです。
場所とアクセス
お墓参りは、ご先祖さまとの大切な対話の時間です。ご家族が気軽にお参りできる場所にあるかどうかも重要なポイントです。

アクセスしやすい立地です。
車で行きやすいか、駐車場はあるか、年を重ねても通いやすいかなど、実際に現地を見て確認することをお勧めします。

お参りしやすい環境が整っています。
お墓の形、どう選ぶ?
お墓には様々な形があります。ここで、お墓の形について少しご説明しましょう。

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宗教によって変わるお墓の形
実は、お墓の形を見れば、どんな宗教かある程度分かります。
たとえば、一番上の竿石と呼ばれる部分。この先端が尖っている場合、それは神道のお墓です。神道では、竿石を四角錐のような形に加工し、日本神話の草薙の剣をイメージしているといわれています。
一方、仏教式のお墓で頭が丸くなっているものは、禅宗のお墓であることが多いです。円を大切にする考え方から、丸い形にするそうです。
また、正面の文字も違います。仏教では「〇〇家之墓」と刻むのが一般的ですが、神道では「〇〇家之奥津城(おくつき)」と刻みます
お墓のことで悩んだり、分からないことがあったりするのは当然のことです。実際にお墓を建てる際には、専門家に相談することが大切です。

蓮の花が彫刻された花立が一般的です。
最近は自由なデザインも
ただし、最近では市営墓地を中心に、自由なデザインのお墓を選ばれる方も増えてきました。
大切なのは形ではありません。お亡くなりになった方を偲び、ご先祖さまに感謝して手を合わせること。それがお墓の本来あるべき姿です。
もちろん、安全性や強度には配慮が必要ですが、許される範囲で自由にお墓づくりを考えることができる時代になっています。 はなえみ墓園の3つの墓石タイプ。実際の墓園での様子です。※価格は新城はなえみ墓園の場合



新城はなえみ墓園という選択肢
新城市には、「新城はなえみ墓園」という選択肢があります。
これは、新城市の最勝院と、愛知県岡崎市の矢田石材店が一緒に運営している墓園です。最勝院は1624年に開山された歴史ある浄土宗の寺院で、開山400年を記念して本堂も新築されました。

開山400年を記念して本堂が新築されました。

明るく穏やかな雰囲気が特徴です。
新城はなえみ墓園の特徴
この墓園の最大の特徴は、すべてのお墓に永代供養が付いていることです。

将来、お墓を継ぐ方がいなくなっても、最勝院が責任をもって供養を続けてくださいます。これは、遠方に住むご家族や、継承者の心配がある方にとって、大きな安心材料となります。
また、宗教や宗派を問わずに利用できるため、ご家族の信仰に関わらず選ぶことができます。
花と緑に囲まれた明るい雰囲気も特徴的で、お墓参りが重苦しいものではなく、故人との穏やかな対話の時間となるよう配慮されています。


お墓を継ぐ方の心配が要りません。
新城市でお墓のことを相談するなら
矢田石材店のサポート
新城はなえみ墓園を運営する矢田石材店は、1955年(昭和30年)に愛知県岡崎市で創業した石材店です。

岡崎市は、香川県の庵治、茨城県の真壁と並ぶ「日本三大石材産地」の一つ。良質な御影石の産地として知られています。矢田石材店は、この地で70年近く、お墓づくりに携わってきました。
現在では、はなえみ墓園を愛知県内31カ所で管理、運営し、お寺でのお葬儀をサポートする「お寺でおみおくり愛知」、そしてお墓の最後を看取る「愛知県石材リサイクルセンター」も運営しています。
建設業の許可も取得しており、お墓ディレクター1級・2級の資格者も在籍。技術と知識の両面から、お墓づくりをサポートできる体制が整っています。

地域に密着したサポート
矢田石材店は岡崎市の会社ですが、新城市の最勝院と一緒に新城はなえみ墓園を運営するなど、新城市に深く関わっています。
県下最大規模の石材店として、社員は40人近くにのぼりますが、大きな組織だからこそのフットワークの良さと、きめ細やかな対応を心がけています。
お墓のことだけでなく、供養全般についての相談にも応じており、「仕事を通じて人助け」という理念のもと、地域の方々に寄り添ったサポートを続けています。
今、
考えておきたいこと
日本の人口構造は、今後さらに変化していきます。2025年には、団塊の世代の方々がすべて75歳以上になり、2040年には65歳以上の人口が全人口の約35%になると推計されています。
新城市も例外ではなく、人口減少と高齢化が進んでいます。こうした中で、お墓をどうするかという問題は、多くのご家族にとって避けて通れない課題となっています。
早めの準備が安心につながる
お墓のことは、縁起でもないと思われるかもしれません。しかし、元気なうちに考え、準備しておくことで、ご家族の負担を減らすことができます。
実際に、最近では生前にお墓を準備される方も増えています。ご自身の目で墓園を選び、お墓のデザインを決めることで、納得のいくお墓を用意することができます。
ご家族で話し合うきっかけに
お墓のことは、ご家族で話し合う良いきっかけにもなります。
ご先祖さまのこと、家族の歴史、これからのこと。普段はなかなか話す機会のないこうしたテーマについて、お墓を通じて家族で語り合うことができます。
おわりに
新城市でお墓を考えるということは、単に墓石を選ぶということではありません。
それは、ご先祖さまへの感謝の気持ちを形にすること。ご家族の将来を見据えて、安心できる選択をすること。そして、これからもこの地域で、大切な方々を供養し続けていくことです。
市営墓地、寺院墓地、永代供養墓。それぞれに良さがあり、ご家族の状況によって最適な選択は異なります。
もし迷われたら、まずは気軽に相談してみることをお勧めします。新城はなえみ墓園をはじめ、地域に根ざした専門家が、一人ひとりの状況に合わせた提案をしてくれるはずです。
大切なのは、形や費用だけでなく、心から納得できる選択をすることです。ご先祖さまへの想いを大切にしながら、ご家族にとって最良の選択ができることを願っています。
お問い合わせ・ご相談
新城市役所

所在地: 新城市字東入船115
電話: 0536-23-1111
環境政策課(墓地関連): 0536-23-7690

新城はなえみ墓園(最勝院)
所在地: 新城市字屋敷28
電話: 0536-22-3379
矢田石材店
フリーダイヤル: 0120-336-772
(通話料無料)
受付時間: 9:00-18:00
土日祝日も営業
お墓のこと、供養のこと、どんなことでもお気軽にご相談ください。
経験豊富なスタッフが、丁寧にお答えいたします。
この記事は2025年10月時点の情報に基づいています。最新の情報については、各施設に直接お問い合わせください。
参考データ・出典:
- 総務省「住民基本台帳人口」
- 厚生労働省「人口動態統計」
- 内閣府「令和6年版高齢社会白書」
- 新城市公式ホームページ
- 矢田石材店公式ホームページ
- はなえみ墓園公式ホームページ
- 新城はなえみ墓園公式ホームページ
記事制作: 有限会社矢田石材店
取材協力: 最勝院(新城市)
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よくある質問(FAQ)
Q1. 新城市の市営墓地はいつ募集していますか?
A1. 新城市の鴨ヶ谷墓園は、例年1月下旬から2月中旬にかけて募集が行われます。詳しくは新城市役所環境政策課(0536-23-7690)にお問い合わせください。空きがない年もありますので、事前の確認をお勧めします。
Q2. 永代供養とは何ですか?
A2. 永代供養とは、お墓を継ぐ方がいなくなった後も、お寺が責任を持って供養を続けてくださる制度です。新城はなえみ墓園では、すべてのお墓に永代供養が付いており、追加費用なしで合祀墓に移され、永代にわたり供養されます。
Q3. 生前にお墓を購入することはできますか?
A3. はい、できます。むしろ最近は、ご自身が元気なうちに墓園を見学し、納得のいくお墓を選ばれる方が増えています。生前購入は「寿陵(じゅりょう)」といい、縁起が良いとされています。
Q4. 新城市外に住んでいますが、新城はなえみ墓園を利用できますか?
A4. はい、ご利用いただけます。新城はなえみ墓園は宗教・宗派を問わず、居住地の制限もありませんので、どなたでもお申し込みいただけます。ご実家が新城市にある方や、新城市にゆかりのある方にも多くご利用いただいています。
Q5. お墓の見学はできますか?
A5. はい、いつでも見学していただけます。事前にご連絡いただければ、スタッフがご案内いたします。実際に墓園の雰囲気を見て、お墓の種類やサイズを確認していただくことをお勧めします。
矢田石材店(0120-336-772)までお気軽にお問い合わせください。
この記事のまとめ
✓ 新城市のお墓は、市営墓地・寺院墓地・永代供養墓の3つの選択肢があります
✓ お墓選びでは、継承者、費用、アクセスの3つを重点的に確認しましょう
✓ 新城はなえみ墓園は、すべてのお墓に永代供養が付いた安心の墓園です
✓ 矢田石材店は創業70年、お墓ディレクター在籍の信頼できる石材店です
✓ 早めの準備とご家族での話し合いが、後悔しないお墓選びにつながります
新城市のお墓について、もっと知りたい方へ
新城はなえみ墓園では、随時見学を受け付けております。
実際に墓園を見て、雰囲気を感じていただくことが、
納得のいくお墓選びの第一歩です。
お気軽にお問い合わせください
📞 0120-336-772
受付時間:9:00〜18:00(土日祝日も営業)