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八事霊園の墓じまいを考える前に知っておきたいこと

八事霊園の墓じまいは慎重に
八事霊園の入り口

今やっていいのか、私がやっていいのか

お墓のことが気になりだしたら、多くの方が同じ悩みを抱えます。特に八事霊園にお墓をお持ちの方からのご相談で、よくいただくお悩みについて解説します。その悩みとは、周りの方から「お墓を触るとよくないことが起きる」とアドバイスをいただくことです。

お墓をきれいに整えると、ご先祖様たちからは喜んでいただけるのではと思う反面、「このタイミングでよいのかな?」などと思い始め、自信がなくなってしまう方が非常に多くいらっしゃいます。

「今やっていいのか?」そして「私がやっていいのか?」ということで、答えを出せずに困惑されます。先に答えをお伝えしますが、「すぐやってください」そして「あなたがやって大丈夫」ということです。

なぜ今、八事霊園で墓じまいが増えているのか

名古屋市の変化する家族構成

八事霊園での墓じまいと若者流出
名古屋市の若者流出と墓じまいへの影響

名古屋市の人口は現在約233万人で、令和5年の死亡率は人口千対11.0となっています。特に注目すべきは、名古屋市では若者の東京への流出が続いており、20~29歳の転出超過が全国1位となっていることです。

これは何を意味するのでしょうか。

つまり、お墓を継ぐはずの若い世代が、進学や就職で名古屋を離れ、そのまま遠方に住み続けるケースが増えているのです。その結果、八事霊園にお墓を持つご家族でも、「子どもが東京にいるから、お墓参りが大変」「将来的に管理を任せるのは申し訳ない」という声が多く聞かれるようになりました。

全国的な墓じまいの現状

名古屋市の人口動態と全国の改葬件数推移
全国の改葬件数推移と名古屋市の人口動態を示すグラフ

厚生労働省の衛生行政報告例によると、2022年度の改葬件数は過去最多の15万1,076件に達しました。20年前の2000年度と比較すると、実に約2倍近くまで増加しています。

この数字が示すのは、墓じまいがもはや特別なことではなく、多くのご家族が直面する現実的な選択肢になっているということです。

八事霊園の墓じまい手続きについて

八事霊園の基本情報

八事霊園は、大正初期から昭和30年代初めに名古屋市が造成した墓地で、約28,000区画、約50,000基の墓碑があります。場所は名古屋市天白区天白町大字八事字裏山69番地にあり、地下鉄名城線・鶴舞線八事駅から徒歩約8分という便利な立地です。

改葬許可の手続き方法

八事霊園の墓じまい手続きの流れ
八事霊園での墓じまい手続きの流れ

名古屋市で改葬を行うには、名古屋市保健所長に改葬許可申請を行い、許可を受けることが必要です。手続きは以下の通りです:

  1. 改葬許可申請書の入手
    • 八事霊園の管理事務所でご相談ください。
    • オンラインでのダウンロードも可能
  2. 申請方法
    • 郵送での申請が可能で、切手を貼った返信用封筒を同封
    • 窓口での申請
  3. 改葬許可証の発行
    • 申請後、保健所長が改葬許可証を発行
    • 移転先の墓地・納骨堂の管理者に提出

お墓は綺麗にした方がよい

相談に来られる方の中には、ご自身や家族に降り注いだ不運と、お墓を結びつけてしまう方もおられます。たとえば車で事故に遭った時、時を同じくしてお墓をきれいにしていた場合「お墓はそのままにしておいた方がよかったのでは」とか「ご先祖様にとって新しいお墓は居心地が悪いと怒っているのでは」というように、お墓と不幸を結びつけてしまうのです。

こういった考え方は「錯誤相関」といいます。事故の原因については、前方不注意や運転ミス、整備不良が考えられるのに、相関関係のないお墓に原因を求めてしまうのです。

この逆もあります。たとえばお子さんが皮膚の病気でなかなか治らない。お墓参りに行ってみるとお墓の表面がかなり汚れていたため、これは子供の皮膚病がお墓の汚れによるご先祖様のお怒りであると思ってしまう。その結果お墓掃除のご依頼に来られるといった具合です。

お墓の汚れをきれいにする事自体はよいことですが、お子さんの病気の原因はお墓とは別にあります。冷静に考えたらわかる事なのですが、当事者は意外とわからないものです。

常にお墓やご先祖様と正しく向き合う

人の心はとても弱く、お墓に対して非礼があったり、後ろめたい気持ちになると、間違った事と結びつけてしまいます。そうならないために、常にお墓やご先祖さまと正しく向き合い、いつもお墓を整えておきましょう。

そうすればいつ何が起きても「お墓、仏様、ご先祖様が守って下さっているから大丈夫」という強い心、自信が生まれて来るのです。

墓じまい後の新たな選択肢

はなえみ墓園という安心の選択

八事霊園での墓じまい先として選ばれている平和公園はなえみ墓園
花と緑に囲まれた平和公園はなえみ墓園の明るい墓域

平和公園はなえみ墓園の特徴
はなえみ墓園の特徴

墓じまいを検討される方の多くが心配されるのは、「ご先祖様のお骨をどこに納めればいいのか」ということです。

愛知県内には「はなえみ墓園」という、継承の心配がない墓園があります。矢田石材店が2020年から始めた、永代供養や植栽などのお墓の整備が付いて、不安なく供養を始められる建て売りの墓園で、現在愛知県内に31カ所まで広がっています。

特に名古屋市の方におすすめなのが、千種区平和公園にある「平和公園はなえみ墓園」で、高顕寺が管理しています。平和公園は戦後の区画整理事業で市内の多くの墓地が移転してきた歴史ある場所で、桜の名所としても知られています。

愛知県石材リサイクルセンターの環境への取り組み

八事霊園で墓じまいされた墓石も100%リサイクル
墓石から路盤材への100%リサイクル工程を示すプロセス図

墓じまいで出る墓石について心配される方も多いのですが、愛知県石材リサイクルセンターでは、不要となった石材を産業廃棄物として破砕処理し、道路などの路盤材として100%再資源化しています。

これまで現状保管もしくは埋立処分されていた石材を再利用することにより、循環型社会の形成を促進し環境負荷の低減を実現しています。つまり、ご先祖様が眠っていた墓石が、社会の役に立つ形で新しい命を吹き込まれるのです。

石と想いを循環させる墓じまい

矢田石材店の包括的なサポート

墓じまいは単なる石の片付けではありません。家族の過去、現在、未来における大切な節目です。家族の歴史を紐解いて自分たちが何者かを知る「過去」から始まり、お墓を片付けることで過去と未来をつなぐ「現在」があり、将来どのような家族でありたいかを筋道づける「未来」を考えなければいけません。

矢田石材店は愛知県岡崎市で創業69年の実績を持ち、はなえみ墓園、お寺でおみおくり、愛知県石材リサイクルセンターなどを運営しています。特に名古屋市では、名東区平和が丘に名古屋店があり、地域に密着したサービスを提供しています。

建設業許可を取得し、お墓ディレクター1級・2級が在籍する県下最大規模の石材店として、フットワークの良いサポートが自慢です。

透明な料金体系

八事霊園 墓じまい 料金
八事霊園墓じまいの透明な料金体系表

墓じまいの費用は以下の3つの要素で構成されます:

  1. 工事費(墓石の大きさによって3段階)
    • S:132,000円(職人2名で対応可能)
    • M:264,000円(職人3名で対応可能)
    • L:396,000円(職人4名で対応可能)
  2. リサイクル費
    • 1トンあたり13,200円(税込)
  3. 諸手続費
    • 完全代行プラン:11万円(全部お任せ)
    • 手続き支援プラン:5.5万円(寺院・役所に同行)
    • セルフプラン:0円

お骨の行き先も安心

墓じまい後のお骨は、はなえみ墓園で永代にわたって供養されます。ご予算と状況に応じて松竹梅のプランをご用意しており、最も経済的な合祀墓なら55,000円から利用可能です。

社会情勢から見る墓じまいの必要性

避けられない社会の変化

墓じまいを検討する理由として、「お墓が遠方にある」が54.2%と過半数を超え、次いで「お墓の継承者がいない」が主要因となっています。これは個人の問題というより、社会全体の構造変化によるものです。

都市化や少子化、核家族化などの社会背景は一朝一夕に変わるものではありません。したがって、今後も改葬・墓じまいは増加すると予測されます。

名古屋市特有の事情

名古屋市は特に若者の首都圏流出が深刻で、これがお墓の継承問題に直結しています。親世代が名古屋に住み続ける一方で、子世代が遠方に住むという「距離の問題」が、墓じまい検討の大きな要因となっているのです。

専門家からのアドバイス

いつでもご相談を

お墓については目に見えない世界のことのため、スピリチュアルな面から、他人にマイナスな情報として何かを言われると大変気になるものです。基本はご自身の心の赴くままに行ってください。自分の思いに対して正直になることが、お墓と向きあう一番のコツです。

実行するのが悩みを払拭する一番の早道です。お墓のことが気になりだしたら、いつでもご相談ください。

地域密着の安心サポート

矢田石材店では、名古屋市名東区の平和が丘にある名古屋店を拠点に、八事霊園の墓じまいについても数多くのご相談をお受けしています。高顕寺と一緒に平和公園はなえみ墓園を運営するほど、名古屋に密着した石材店として、地域の皆様に寄り添ったサービスを提供しています。

墓じまいから新しい供養先の確保まで、一貫してサポートできるのが強みです。特に、愛知県石材リサイクルセンターを運営しているため、環境に配慮した墓石の処理についても安心してお任せいただけます。

まとめ

八事霊園での墓じまいは、新しいご供養の始まりです
八事霊園から始まる新しい供養のかたちを示す希望的なイメージ

八事霊園での墓じまいは、決して特別なことではありません。社会の変化に合わせて、多くのご家族が選択している現実的な解決策です。

大切なのは、ご先祖様への感謝の気持ちを持ちながら、未来の家族の負担を軽減することです。墓じまい後のお骨の行き先として「はなえみ墓園」があり、墓石のリサイクルについても「愛知県石材リサイクルセンター」で環境に配慮した処理が行われます。

墓じまい自体は、建設業許可を取得し、お墓ディレクター1級・2級が在籍する「矢田石材店」のような専門業者に相談することで、安心して進めることができます。

お墓のことが気になりだしたら、まずは専門家に相談してみることから始めてみてください。きっと、ご家族にとって最適な解決策が見つかるはずです。


お問い合わせ


参考文献・データ出典

  • 厚生労働省「令和4年度衛生行政報告例」
  • 名古屋市「令和5年人口動態統計の概況」
  • 愛知県「人口動向調査結果」
  • 株式会社鎌倉新書「第3回改葬・墓じまいに関する実態調査(2024年)」
  • 名古屋市公式ホームページ「八事霊園・愛宕霊園」
  • 名古屋市公式ホームページ「改葬について」