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名古屋市平和公園での墓じまい完全ガイド〜石と想いを次世代につなぐ新しい形〜

数字で見る名古屋市の墓じまい事情

突然ですが、こんな数字をご存じでしょうか。

令和4年の名古屋市の死亡者数は2万6126人。前年より2097人も増加しました。一方、全国の改葬件数は15万1076件と過去最多を記録しています。

そして、名古屋市の人口は現在233万人ですが、若者の東京への流出が続き、将来的な人口減少が予測されています。実際、令和5年の出生数は1万5701人と前年より624人減少し、少子高齢化が確実に進んでいます。

これらの数字が物語るのは、「跡継ぎのいないお墓」や「遠方で守る人がいないお墓」が確実に増えているという現実です。

名古屋市平和公園墓じまい改葬件数統計データ2024年死亡者数26126人全国改葬15万件増加グラフ
名古屋市墓じまい改葬件数統計グラフ

平和公園の知られざる歴史

名古屋市東部の千種区に広がる平和公園。桜の名所として親しまれるこの公園には、実は全国でも有数の規模を誇る墓地があります。

名古屋市千種区平和公園全景桜の名所墓地公園18万基墓石
名古屋市の平和公園

平和公園には特別な歴史があります。昭和22年、戦災復興土地区画整理事業の一環として、市内に点在していた279のお寺の墓地を一カ所に集約したのが始まりです。約18ヘクタールに18万9030基という膨大な数の墓石が移転され、昭和56年にはすべての移転が完了しました。

名古屋市平和公園墓地移転歴史昭和22年戦災復興279寺院18万基墓石移転完了タイムライン図
平和公園墓地移転歴史タイムライン昭和22年から現在

つまり、平和公園の多くのお墓は、すでに一度「改葬」を経験しているのです。これは、お墓が時代とともに変化することの何よりの証明といえるでしょう。


そもそも「改葬」とは何でしょうか

最近よく耳にする「墓じまい」という言葉。正式には「改葬」と呼ばれるこの手続きは、文字通り「改めて葬る」ということです。お墓の修繕をしたり、移動したり、撤去したりすることを意味します。

改葬を考える際には、次の3つの問題について整理する必要があります。

名古屋市平和公園お墓改葬3つの問題石の問題お骨の問題心の問題解決方法フローチャート
お墓改葬3つの問題石骨心解決フローチャート

1. 石の問題(物理的な課題)

まず「石の問題」は比較的分かりやすいものです。お墓にひび割れや傾きなど、見た目で分かる問題があれば、専門家に相談することで修理可能かどうか判断できます。

平和公園のお墓の場合、戦後の移転から約80年が経過しているため、石材の劣化や基礎の不安定化が見られるケースもあります。

【現地撮影写真②】墓石の状態例 配置:この段落の直後に左右2列配置 撮影指示:劣化した墓石と新しい墓石の比較(プライバシー配慮) alt属性:「平和公園墓石劣化状態と修繕例比較写真」

2. お骨の問題(法的手続きの課題)

次に「お骨の問題」は、主に役所への手続きの問題です。手順を踏めば誰でもできる手続きですが、ご遺骨の移転先の選択肢は意外と多いものです。

  • 他の墓地への移転
  • 永代供養墓への納骨
  • 納骨堂の利用
  • 樹木葬
  • 散骨

どこへ行けばよいのか分からない場合は、専門家に相談することをお勧めします。

3. 心の問題(最も重要で複雑な課題)

最後に、一番重要で悩みも深いのが「心の問題」です。

お墓を片付ける場合、本当に今すぐ墓じまいが必要な方と、今すぐでなくてもよい方の2つに分かれます。

例えば、こんなケースがあります。

  • 遠方に嫁いだため、故郷にある親のお墓にお参りできない方
  • 一人身でお亡くなりになった親戚のお墓の管理について、親戚中で決めかねている方

このような場合、「荒れ果てた無縁のお墓にしたくない」という気持ちから、「自分が動けるうちに何とかしたいが、それをいつ実行すればよいのか」とお悩みになられます。


名古屋市での改葬手続きの流れ

名古屋市で改葬を行う場合の基本的な流れをご説明します。

名古屋市改葬許可申請手続き流れ図墓じまい法的手続き保健所申請から完了まで5ステップ
名古屋市改葬許可申請手続き流れ図

1. 事前の話し合い

まず、ご家族や親族との話し合いが重要です。お墓は多くの方にとって大切な場所ですから、後から「勝手なことをされた」と言われないよう、事前にしっかりと相談しましょう。

お寺とのお付き合いについても同様です。遠方のためお付き合いが困難な場合でも、最近では遠方まで出向いてくださるお寺様も増えています。まずはお一人で悩まずに、困っていることをご相談されてみてはいかがでしょうか。

檀家を離れる際に高額な金銭を要求されるといった話がテレビや雑誌で取り上げられることがありますが、そのような事例はめったにありません。大切なのは、家族・親族・お寺を交えて、みんなで心を開いて話し合うことです。

2. 改葬許可申請

名古屋市保健所に改葬許可申請書を提出します。郵送での手続きも可能で、切手を貼った返信用封筒を同封すれば、許可証を郵送で受け取ることができます。

申請先: 〒460-8508 名古屋市中区三の丸三丁目1番1号 名古屋市保健所健康部環境薬務課環境衛生係

3. 墓石の撤去工事

改葬許可証が発行されたら、墓石の撤去工事を行います。平和公園の場合、高台にある立地や階段の多い場所では重機が入れないため、石を割って手作業で運び出すこともあります。


新しい選択肢:「はなえみ墓園」という安心

近年、平和公園内でも注目を集めているのが「はなえみ墓園」という新しい形のお墓です。

はなえみ墓園の最大の特徴は、すべてのお墓に永代供養が付いていることです。これにより、「将来お墓を守る人がいなくなったらどうしよう」という不安を解消できます。

平和公園はなえみ墓園高顕寺明るい庭園墓地整備された通路水場永代供養付きお墓環境
平和公園はなえみ墓園明るい庭園墓地風景
平和公園はなえみ墓園高顕寺明るい庭園墓地整備された通路水場永代供養付きお墓環境
平和公園はなえみ墓園明るい庭園墓地風景

はなえみ墓園の仕組み

平和公園はなえみ墓園永代供養システム仕組み図継承者不要将来安心お墓管理循環型供養
はなえみ墓園永代供養システム循環図
  1. すべてのお墓が完成建立済みです
  2. お墓参りできる環境の間は、いつまでも皆様で墓守できます
  3. 墓守ができなくなったらお骨を合祀、永代供養しお墓を片付けます

現在、平和公園内の高顕寺をはじめ、愛知県内31カ所にはなえみ墓園が展開されています。宗旨宗派を問わず、どなたでもご利用いただけます。


環境に優しい「石の循環」という取り組み

墓じまいで出た墓石はどうなるのでしょうか。

実は、これまで多くの墓石は埋立処分されていました。しかし最近、画期的な取り組みが始まっています。

愛知県石材リサイクルセンターでは、不要となった墓石を産業廃棄物として適切に処理し、道路などの路盤材として100%リサイクルしています。これにより、これまで埋立処分されていた石材を再利用することで、循環型社会の形成に貢献しています。

愛知県石材リサイクルセンター岡崎市破砕機稼働墓石処理作業風景産業廃棄物適正処理
愛知県石材リサイクルセンター破砕作業風景

2023年3月に開業したこの施設には、県内外から多くの墓石が運び込まれ、新たな役割を与えられています。令和6年度は途中まで(7〜12月)で3931トンの再生石材が造成地の地盤補強などに活用されました。

墓石リサイクル再生材料RC40完成品40ミリ以下砕石路盤材道路建設資材100%再利用
石材リサイクル再生材料RC40完成品

「石と想いを循環させるお墓じまい」という新しい形

名古屋市平和が丘に名古屋店を構える矢田石材店では、これらの取り組みを組み合わせた「石と想いを循環させるお墓じまい」というサービスを提供しています。

このサービスの特徴

  • 墓石は専門の職人が工事し、愛知県石材リサイクルセンターで環境に優しく処理
  • ご遺骨は県内各地のはなえみ墓園で永代にわたり安心してご供養
  • お客様のご予算と状況に応じた松竹梅のプランをご用意

具体的な価格とプラン

基本的な墓じまい(1トンの墓石の場合)

  • 工事代金:132,000円
  • リサイクル代金:13,200円
  • 手続き代行:0円〜110,000円(プランにより選択)
  • はなえみ合祀墓(1名):55,000円

合計:200,200円(税込)から

このように、明確な料金体系で安心してご相談いただけます。

手続きサポートも充実

改葬の手続きについても、3つのプランから選択できます。

  • 完全代行プラン(110,000円):すべてお任せ
  • 手続き支援プラン(55,000円):お寺や役所に同行
  • セルフプラン(0円):ご自身で手続き

お骨の行き先も充実の選択肢

松(個別・期限なし)

  • はなえみ墓園(和型・洋型・板型):690,000円〜990,000円
  • はなえみ樹木葬:660,000円〜860,000円

竹(個別・期限あり)

  • はなえみ家族墓:270,000円〜915,000円(1〜4名対応)

梅(合同墓)

  • はなえみ合祀墓:55,000円〜110,000円
  • はなえみ樹木葬:375,000円

平和公園に密着した信頼できるパートナー

矢田石材店は、平和公園内の高顕寺と共同で「平和公園はなえみ墓園」を運営し、平和公園内に墓地があるお寺とも協力してお墓の仕事を行っています。

矢田石材店創業70年実績建設業許可お墓ディレクター資格愛知県最大規模石材店信頼性
矢田石材店70年実績信頼性ハニカム図

建設業許可を取得し、お墓ディレクター1級・2級の有資格者が在籍する、県下最大規模の石材店として、地域の皆様のお墓に関するお悩みに幅広く対応しています。

矢田石材店の強み

  • 創業70年の豊富な実績
  • 建設業許可取得済みで安心の施工
  • お墓ディレクター1級・2級在籍の専門性
  • 県下最大規模でありながらフットワークの良さ
  • 愛知県内31カ所のはなえみ墓園ネットワーク
  • 愛知県初の石材専門リサイクルセンター運営

創業70年の実績と、豊富な経験を持つ優しい担当者が、親身になってご供養のお手伝いをいたします。


まとめ:お墓じまいは家族の愛そのもの

お墓じまいという言葉だけが先行して、単に墓石を片付ける行為のように思われがちです。しかし実際は、家族の過去・現在・未来における大切な節目なのです。

  • 家族の歴史を紐解いて自分たちが何者かを知る**【過去】**
  • お墓を片付けることで過去と未来をつなぐ**【現在】**
  • 将来どのような家族でありたいかを筋道づける**【未来】**

このように考えると、お墓じまいは家族の愛そのものといえるでしょう。

よりよい環境に整えるためには、ご先祖様に対して抱く皆様の想いが何より大切です。お墓の「おまとめ」「手直し」「お引越し」「お片付け」について気になり始めたら、一人で悩まずに、まずは専門家にご相談ください。

【現地撮影写真⑥】相談風景 配置:この段落の直後に中央配置 撮影指示:温かみのある相談シーン(スタッフと顧客の対話) alt属性:「矢田石材店お墓じまい相談風景」

矢田石材店名古屋市平和公園墓じまい合祀墓
はなえみ墓園の合祀墓

参考文献・データ出典:

  • 名古屋市「令和4年人口動態統計の概況」
  • 厚生労働省「令和4年度衛生行政報告例」
  • 名古屋市「改葬について」
  • 愛知県「あいちの人口(2025年7月1日現在)」

お問い合わせ:

矢田石材店 名古屋店 愛知県名古屋市名東区平和が丘2-213 電話:052-768-6620 フリーダイヤル:0120-928-014

愛知県石材リサイクルセンター 愛知県岡崎市樫山町字野中2番3 電話:0564-64-4114

営業時間: 月〜土曜日:8:00〜18:00 / 日曜・祝日:9:00〜17:00 ※名古屋店は水・木曜日定休

矢田石材店 https://yatasekizai.com/
平和公園はなえみ墓園: https://yatasekizai.com/hanaemi/
愛知県石材リサイクルセンター: https://yatasekizai.com/eco/