新城市の樹木葬事情|自然に還る、継承の心配がない新しい供養のかたち

時代とともにお墓のかたちも変化しています
はじめに:時代とともに変わるお墓のかたち

桜の季節、新城の街を歩いていると、昔から変わらない風景と新しい街並みが混ざり合っています。1624年に開山された最勝院をはじめ、歴史あるお寺が点在する新城市。長篠・設楽原の戦いの舞台としても知られるこの地域は、今、新しいお墓の選び方を迎えようとしています。
全国的な統計を見ると、最近お墓を購入された方の約半数が「樹木葬」を選ばれているというデータがあります。石のお墓が並ぶ風景よりも、樹木や花々に囲まれた自然の中で眠りたいという思いを持たれる方が増えているのです。
新城市でも同じような変化が起きています。愛知県が公表している統計によれば、新城市の人口は約2万9千人で、65歳以上の方の割合は48.3%と、約半数が高齢者という状況です。
「子どもたちが遠方に住んでいて、お墓の世話を頼めない」「お墓を継ぐ人がいない」そんな声をよくお聞きします。こうした心配事に対する答えのひとつが、樹木葬という新しい選択肢なのです。
新城市で
樹木葬を選べる場所
新城市で樹木葬や永代供養を検討される場合、いくつかの選択肢があります。
お寺の樹木葬
市内の宝珠院では、樹齢約70年の桜の木を墓標とした樹木葬があります。桜の花となって自然に還るという思想のもと、後継ぎを必要としない供養のかたちを提供されています。
また、最勝院が矢田石材店とともに運営する「新城はなえみ墓園」では、永代供養がついた樹木葬のお墓をご用意しています。
市営墓地について
新城市には、篠原墓地、大宮墓地、鴨ケ谷墓園といった市営墓地があります。市営墓地は檀家義務がなく宗教宗派を問わずに利用できることが特徴で、募集時期は市の広報紙「広報しんしろ」やホームページでお知らせされます。
新城市環境政策課
電話:0536-23-7690
ただし、市営墓地は一般的な墓地ですので、樹木葬を希望される場合は、お寺や民間の霊園での選択となります。
お墓の正面文字が
語りかけるもの
ところで、お墓の顔といえば正面文字です。従来のお墓では「○○家之墓」という表記が一般的でした。矢田家であれば「矢田家之墓」、田中さんであれば「田中家之墓」というように。

元々お墓は「一人に一基」でした。以前はお墓の正面に祭られる方の戒名が刻まれていたのです。それが次第に「夫婦墓」となり、夫婦二人の連名が刻まれるようになりました。そして現代では家族みんなが入るお墓となり、「○○家」という表記に変わってきたという歴史があります。
宗派による文字の違い
お寺の境内にある墓地でお墓をつくる時は、お坊さまからのご指示で宗派のしきたりに沿った文字を刻むことになります。
浄土宗・浄土真宗:「南無阿弥陀仏」
日蓮宗:「南無妙法蓮華経」
禅宗:「南無釈迦牟尼仏」
このように、それぞれの宗派で大切にされている名号や本尊を刻みます。勝手に文字を刻まないようお気をつけください。
自由な表現が増えている現代
一方で、市営墓地などでは基本的に厳しい決まりはありません。横型のお墓やデザイン墓石では、お好きな文字を刻まれる方が増えています。
お墓を作る方々が、祭られる方へ向けてのメッセージとして「ありがとう」とか「感謝」などの言葉を選ぶことも。中には家族を象徴する文字として「愛」「絆」「和」といった言葉から「一文字」を刻むケースも増えてきました。
その他には、残された家族に対してのメッセージとして「みんな仲良く」とか「来てくれてありがとう」などの文字を入れ「こういう家族であってほしい」という希望を刻む方もいます。
最近のお墓は「デザインが自由」になったと同時に「刻む文字も自由」になっています。亡くなられた方を仏様として祭ること以上に、お墓に何かしらのメッセージを象徴とすることに重きを置かれる方が多いのかもしれません。
ただし、お墓は信仰の対象であり、仏塔とも呼ばれるように、故人を仏様としてお祭りし、お墓参りを繰り返して供養することが目的です。その本筋から逸脱しないようご注意ください。
書体について
話を戻しますが、書体に関しては主に「楷書体」でつくられます。読みやすさから9割以上のお墓が「楷書体」です。時折「行書体」の時もありますし、稀には「草書体」や「隷書体」などの書体でつくられることもあります。ご自身で書いた文字や、お気に入りの書家先生に書いてもらった文字を刻む方もいらっしゃいます。
樹木葬には
どんな文字を刻むのか
樹木葬の場合、従来の墓石とは異なり、樹木を墓標とするため、文字を刻む場所や方法も変わってきます。
小さなプレートに名前を刻む場合もあれば、共同の石碑に複数の方の名前をまとめて記す場合もあります。あるいは、個別の区画であれば小さな石に好きな言葉を入れることもできます。
大切なのは、亡くなられた方やご家族の今後のことを考えて、どうしたら一番良い供養になるのか話し合うこと。どんな文字を刻んだら喜んでくれるのかなと想像することが、お墓づくりを通じて丁寧にお祭りするということなのです。
文字選びには地域のしきたりや習慣も関わってきますので、自由にやりすぎると後々困る可能性もあります。ご不安であれば遠慮なくご相談ください。

継承者不要で費用を抑えられる点が樹木葬の特徴です
新城はなえみ墓園
という選択肢
新城市字屋敷28にある新城はなえみ墓園は、1624年開山の歴史ある浄土宗寺院・最勝院が矢田石材店と一緒に運営している墓園です。

開山400年を記念して本堂も新築され、
地域の信仰を集めています
(新城はなえみ墓園)
最勝院は「新町のお薬師様」として地域の皆様に親しまれており、秘仏である薬師如来は鳳来寺と同木同体という由緒あるお寺です。開山400年を記念して本堂も新築され、弘法大師様やお稲荷様も祀られています。

徒歩3分
すべてのお墓に永代供養付き
この墓園の大きな特徴は、すべてのお墓に永代供養がついていること。継承者がいなくなっても、お寺が責任を持って供養を続けてくださいます。将来の不安を残さない、花と緑に囲まれた明るい墓園として、多くの方に選ばれています。

清潔感があり、お参りしやすい雰囲気です
「お墓参りに来られなくなっても、お寺様が供養してくださる」
この安心感が、新城はなえみ墓園の最大の魅力です。

四季折々の美しさの中で、故人を偲ぶことができます
継承の心配がない安心
新城市の高齢化率は48.3%。約2人に1人が65歳以上という時代です。お子様が遠方に住んでいたり、独身の方が増えていたりと、お墓の継承に関する心配は誰にでもあります。

約2人に1人が65歳以上という時代、お墓の継承に関する心配が増えています
(出典:国立社会保障・人口問題研究所)
樹木葬や永代供養付きのお墓は、そうした心配を解消する選択肢です。お墓参りができなくなっても、お寺が代わって供養を続けてくださる。そんな安心感があるからこそ、多くの方が選ばれているのです。

実際によくあるご相談
「息子が東京で暮らしていて、帰ってこられない」
「娘は嫁いでしまい、お墓を見てもらえない」
「一人っ子で、将来が心配」
「子どもがいないので、お墓をどうしたらいいか」
このような心配事を抱えている方は、決して少なくありません。永代供養付きのお墓なら、そうした不安から解放されます。
矢田石材店の
サポート体制
矢田石材店は岡崎市で1955年(昭和30年)に創業し、約70年にわたって愛知県の方々のお墓づくりをお手伝いしてきました。

お墓づくりから葬儀サポート、墓じまい後の石材リサイクルまで、トータルでサポートしています
新城市の石材店ではありませんが、最勝院と一緒に新城はなえみ墓園を運営するほど、新城市に深く関わらせていただいている石材店です。
確かな技術と資格
建設業許可取得済み
適正な施工体制で、安心のお墓づくりをお約束します。
お墓ディレクター1級・2級在籍
お墓に関する専門知識を持つ有資格者が、丁寧にご相談に応じます。
県下最大規模の石材店
愛知県内に複数の展示場を構え、どこからでもご相談いただけます。
充実のサポート体制
①お墓づくり
1955年の創業以来、約70年にわたってお墓づくりを手がけてきました。お客様のご希望に沿って、フルオーダーで理想のお墓を設計いたします。
②はなえみ墓園(愛知県内31ヶ所)
すべてのお墓に永代供養がついた、将来に不安を残さない墓園。新城はなえみ墓園をはじめ、県内31ヶ所で展開しています。
③お寺でおみおくり愛知
お寺の本堂で行う葬儀をトータルサポート。厳かな雰囲気の中で、故人とゆっくりお別れいただけます。
④愛知県石材リサイクルセンター
お墓じまい後の墓石を適正に処理し、道路の路盤材などに再資源化。愛知県で初めて行政の許可を受けた墓石専門のリサイクル施設です。
フットワークの良さ
お墓のことは、考え始めるとなかなか答えが出ないもの。でも、一人で悩む必要はありません。
「こんなこと聞いてもいいのかな」
「まだ決めていないけど、相談してもいいのかな」
そんな遠慮は不要です。矢田石材店は、皆様の「どうしたらいいのだろう」という思いに、いつでも寄り添います。
地域の方々に
寄り添って
新城市は歴史ある寺院が多く、地域の信仰も深く根付いている土地柄です。最勝院のような由緒あるお寺でお墓をつくる場合は、ご住職とよく相談しながら進めることが大切です。
矢田石材店は、お墓の専門家として、そして地域に寄り添う石材店として、皆様の疑問や不安にお応えします。宗派のしきたり、地域の習慣、お墓の文字の選び方まで、どんな小さなことでも結構です。
何時でもお待ちしております。お気軽にご相談ください。
おわりに:
自然に還り、心に残るご供養を
新城の四季は美しいものです。春は桜、夏は深い緑、秋は紅葉、冬は凛とした空気。この自然の中で眠りたいと考える方が増えているのは、ごく自然なことかもしれません。
樹木葬は、自然に還るという新しい埋葬方法でありながら、同時に「しっかりと供養してほしい」という思いにも応えるものです。
大切なのは
✓ ご本人やご家族が納得できる供養のかたちを選ぶこと
✓ 後の世代に負担をかけないよう配慮すること
✓ 地域のしきたりや習慣を尊重すること
✓ 故人への感謝の気持ちを大切にすること
お墓のことは、考え始めるとなかなか答えが出ないものです。でも、一人で悩む必要はありません。新城はなえみ墓園、そして矢田石材店は、皆様の「どうしたらいいのだろう」という思いに寄り添います。
何時でもお待ちしております。お気軽にご相談ください。

新城はなえみ墓園、はなえみ墓園総合窓口、矢田石材店でご相談を承ります
お問い合わせ
新城はなえみ墓園(最勝院)
住所:〒441-1312 愛知県新城市字屋敷28
電話:0536-22-3379
アクセス:JR飯田線「新城駅」よりタクシー約5分
新城はなえみ墓園ウェブサイト
はなえみ墓園 総合窓口
フリーダイヤル:0120-335-665
受付時間:9:00〜18:00
定休日:年中無休
公式サイト:https://yatasekizai.com/hanaemi/
お近くのはなえみ墓園をご案内いたします。
見学予約も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
矢田石材店 岡崎本店
住所:〒444-0007 愛知県岡崎市大平町字南田潰28-1
電話:0564-73-2018
営業時間:9:00〜18:00(土日祝/営業)
公式サイト:https://yatasekizai.com
その他の展示場
- 名古屋店(名古屋市名東区)
愛知県内全域対応いたします。お見積もり・ご相談は無料です。
関連事業のご案内
お寺でおみおくり愛知
お寺の本堂で行う葬儀を、準備から当日の運営、片付けまでトータルサポートいたします。厳かな雰囲気の中で、故人とゆっくりお別れいただけます。
詳細:https://yatasekizai.com/oteomi/
愛知県石材リサイクルセンター
お墓じまい後の墓石を適正に処理し、道路の路盤材などに再資源化。愛知県で初めて行政の許可を受けた墓石専門のリサイクル施設です。
所在地:愛知県岡崎市樫山町字野中2-3
電話:0564-64-4114
詳細:https://yatasekizai.com/eco/
参考文献・データ出典
- 国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」(令和5年12月推計)
- 新城市公式ホームページ「住民基本台帳人口」
- 新城市環境政策課「市営墓地に関する情報」
- 矢田石材店公式note(https://note.com/yatasekizai)
- 新城はなえみ墓園公式ページ(https://yatasekizai.com/hanaemi/24)
- 最勝院ご住職へのインタビュー記事(https://note.com/yatasekizai/n/n106750d7f119)
よくあるご質問
Q1. 樹木葬と永代供養の違いは何ですか?
樹木葬は「埋葬方法」を指し、樹木を墓標とする自然葬のスタイルです。永代供養は「供養の仕組み」を指し、お寺や霊園が継承者に代わって供養を続けてくださる制度です。多くの樹木葬には永代供養がセットになっています。
Q2. 新城はなえみ墓園の費用はどのくらいですか?
お墓の種類やプランによって異なります。詳しくは、はなえみ墓園総合窓口(0120-335-665)までお問い合わせください。見学時に詳しくご説明いたします。
Q3. 宗派が違っても利用できますか?
はい、新城はなえみ墓園は基本的に宗旨宗派を問いません。ただし、最勝院は浄土宗の寺院ですので、詳しくはご相談時にお尋ねください。
Q4. お墓参りはいつでもできますか?
はい、お墓参りは基本的にいつでも可能です。
Q5. 家族で一緒に入ることはできますか?
はい、可能です。ご夫婦やご家族で一緒に入れます。詳しくはご相談ください。
Q6. 後から追加で納骨することはできますか?
はい、可能です。将来的にご家族を追加で納骨することもできます。
Q7. お墓じまいを考えていますが、相談できますか?
はい、お墓じまいのご相談も承っております。既存のお墓の撤去から、ご遺骨の移転、新しいお墓の準備まで、トータルでサポートいたします。愛知県石材リサイクルセンターで適正に社会循環いたしますので、安心してお任せください。
Q8. 生前にお墓を準備することはできますか?
はい、生前にお墓を準備される方も増えています。ご自身で納得のいくお墓を選べる、ご家族の負担を減らせるなどのメリットがあります。
この記事が、新城市でお墓をお探しの皆様のお役に立てれば幸いです。
お墓のこと、供養のこと、どんな小さなことでも結構です。
矢田石材店は、皆様の「どうしたらいいのだろう」という思いに、いつでも寄り添います。
何時でもお待ちしております。お気軽にご相談ください。
【この記事を書いた会社】
有限会社矢田石材店
創業:1955年(昭和30年)
所在地:愛知県岡崎市大平町字南田潰28-1
事業内容:墓石の製造・販売、はなえみ墓園運営、お寺でおみおくり、愛知県石材リサイクルセンター運営
【関連記事】
- お墓の正面文字の選び方|意味と事例を詳しく解説
- 永代供養とは?費用相場と選び方のポイント
- お墓じまいの手順と費用|愛知県での実例
- 最勝院のご住職に聞く|新城はなえみ墓園の想い
- 樹木葬のメリットとデメリット|後悔しない選び方
投稿日:2025年10月1日
更新日:2025年10月1日
著者:矢田石材店