お墓の工事の流れは?
基礎工事(所要日数:通常2日)
お墓工事開始前に、工事を担当する職人が、お墓が無事に完成することと、工事の安全を祈願します。
今回お墓を建てさせていただく墓所です。 雑草などは、事前にある程度取り除いてあります。
墓所全体を掘っています。土地それぞれの地盤にもよりますが、30センチ~50センチほど土を掘ります。
墓所全体でお墓を支える【べた基礎】を採用していますので、墓所全体を掘り起こします。
よほどの地盤でない限り、若干の地盤改良を行います。セメントを混合させ、より強固な地盤を生成します。
大切なお墓を守る、地盤が出来上がりました。
割栗石、採石を撒きながら、地盤をランマーで踏み固めていきます。
コンクリート打ち前の、きれいに踏み固められた地盤。
お骨を納める石製の納骨室を設置しています。
排水穴を設置しながら、鉄筋を配筋していきます。
鉄筋を組み終えたところです。
隙間のないように、きれいにコンクリートを流し込みます。
振動機を使いながら、コンクリート内の空気など不純物を取り除き、頑丈な基礎をつくります。
コンクリート表面をタンピングして、さらに強化したコンクリートをつくります。
基礎の水平をならしながら、不純物を取り除いています。
基礎工事終了。 この後、数日間の養生を行ったあと、外柵の設置になります。
外柵設置工事(所要日数:通常1日)
石材と基礎のなじみを良くするため、専用の接着剤を塗布します。
強化モルタルを敷き、石材を設置しながら、ひとつずつ位置を確認して行きます。
石材と石材を組み合わせて設置する際は、特に気を配ります。
石材の合口には、エポキシウレタン接着剤を使用しています。
水平器を使い、石材の水平をひとつひとつ、確認しながら設置します。
石材と石材の組み合わさる全ての部位には、ステンレス製の補強金具を取り付けます。
墓石本体を設置するための、基礎部分に配置するための鉄筋を組んでいます。
中心の納骨室にコンクリートが入らないように、鉄筋を配置後、コンクリートを流し込みます。
芝台を結合するための鉄筋と、免震ゲル設置用の支え石を上部に残し、鉄筋コンクリート打ち終了。
石材の結合部すべてには、変成シリコンシーラントで、防水、化粧の為、目地を込みます。
外柵の完成です。この後、コンクリート、接着剤の養生の為、基礎と同じく数日間、日を開けます。
墓石設置工事(所要日数:通常2日)
まずは墓石の土台となる一枚物の芝台を、設置いたします。
基礎よりも、ほんの少し浮き出た支え石に、ゲル状の緩衝材を配置します。
基礎から突き出した、鉄筋と結合すれために位置決めを行います。
設置後は、ゲルの安定化、水平を出すために、ソフトハンマーである程度叩いて締めます。
免震ゲルが効いているかどうか、墓石本体を設置する前に動作確認を行います。
位置決めのあと、芝台の吸収力を干渉しないように、弾力のあるエポキシウレタン接着剤で補強します。
芝台の角にあります、穴すべてを弾性を持たせて埋めます。
芝台の設置後、墓石の一番下部分、4つ石を設置します。4つの石でできている部位なので4つ石です。
4つ石の合口は、それぞれ凸凹に石を加工してあり、石それぞれが支えあう形状になっています。
4つ石の合口も接着剤で補強します。
丁寧に一つ一つの石材の位置を決め、水平出しを行います。
4つ石内部は上下2か所合計8か所、ステンレス製の金具で補強します。
ステンレス製コーナー金具は強度の強い、経年でねじれる可能性のない一つ穴タイプを採用しています。
お骨を納めていただく、石製納骨室内部です。水が入らないように周囲は防水仕様です。
中台を設置しています。
上台を設置します。
支え石、免震ゲルを配置しながら、上に乗る部位を接着剤で取り付けていきます。
支え石がはめ込まれるように、それぞれの石材下部には穴が掘ってあります。
棹石を設置し、位置決め、水平出しを行います。
石材結合部すべてに、変成シリコンシーラントで、防水化粧目地を行います。
砂利を撒く前に、防草土を充填し、草の生えにくい環境をつくります。
頑丈で見栄えの良い、素晴らしいお墓の完成です。
お墓開き、納骨までの間、さらしを巻き、お墓をお守りいたします。