情報提供

新城市でお墓じまいをお考えの皆さまへ。古事記に込められた石への想いを受け継ぎながら、現代のお墓じまいについて分かりやすく解説いたします。手続きの流れから費用、そして環境に配慮した新しい形のお墓じまいまで、地域密着70年の矢田石材店がお伝えします。
新城市の現状を数字で見る

新城市の人口は約4万3千人(令和6年11月現在)で、日本全体と同様に少子高齢化が進んでいます。
統計データで見る現状:
- 全国の高齢化率:29.3%(2024年)
- 愛知県の高齢化率:25.8%
- 全国年間死亡者数:約157万人
- 人口1000人あたりの死亡率:約12.5
新城市のような地方都市では、全国平均を上回る高齢化が進んでおり、お墓の継承や管理について悩まれる方が年々増加しています。これは決して新城市だけの問題ではなく、全国の地方都市が直面している共通の課題なのです。
神話から読み解く「お墓はなぜ石なのか」

令和時代に見直される日本の神話
少し今までと話の毛色が違いますが、令和となって見直されている日本の神話から、お墓はなぜ石なのかを読み解いていきましょう。新元号「令和」の語源が「万葉集」にあることや、天皇陛下の即位の儀式などで三種の神器がクローズアップされ、古事記や日本書紀などの古典が再び注目されています。
古事記には、お墓がなぜ石でつくられているのか、そしてお墓に備わった役目などが記されています。まずお断りしておきますが、古事記に書かれていることは寓話です。歴史書としての意味合いもありますが、各地に伝わる伝承や神話をまとめて教訓としたお話なのです。
黄泉の国巡りから学ぶお墓の役割
古事記の中で、お墓と深く関わりがあるのは「黄泉の国巡り」です。日本という国をつくったイザナキノミコトとイザナミノミコト。二人は協力して沢山の神様をおつくりになりますが、火の神を出産したことにより、イザナミがお亡くなりになるという悲劇が起こりました。
どうしても妻をあきらめきれないイザナキは、死んだ人が行く黄泉の国へイザナミを探しに行きます。しかしイザナミは黄泉の国の食物を食べたため、現世には戻れない体になっていました。驚いたイザナキはこの世へ逃げることになりますが、イザナミは追いかけてきます。
そして現世と黄泉の国との境に、千人でやっと動かせるほどの大きな石を置いて、お別れの言葉を交わしました。この話が、人が生まれ、死ぬことになった起源とされています。
重要なポイント:
- 生きている私たちの世界と、亡くなられた方の世界は石によって隔てられる
- その石は加工された石である
- 石を通じて現世の私たちはあの世の方々とお話ができる
墓石は通信装置となって、私たちの想いをあの世の方々に伝えることができるのです。
千引石(ちびきいわ)- 日本のお墓の原点
この千人がかりで動かせる石が千引石(ちびきいわ)で、日本人のお墓の原点と言われています。千引石には二つの神様の名前があります:
- 道返の大神(ちかえしのおおかみ)
- 「道を返す」=死者に対してこの世へ戻ってきてはいけません、あの世で安らかにお眠りください
- 塞ります黄泉戸大神(さやりますよみとのおおかみ)
- 「黄泉の国の扉を塞ぐ」=この石にはこの世とあの世の境界となる霊力がある
このことから、石がその境界であり、石を通じてお別れの言葉を交わしたと読み取れます。これを現代的に解釈すると、イザナキを文化、イザナミを自然の対比として捉えることができます。
人は必ず亡くなります。これは動物も同じです。しかし人間は、その死に意味を持たせます。「死んでしまった」「腐ってしまった」ではなく、大切な人の死に尊厳をもたらします。それが死者を埋葬し、墓石をつくり、お参りをする行為なのです。
石に込められた想いを大切に – 現代のお墓じまいへ

このように、日本人は古来より石に特別な想いを込めてきました。お墓の石は単なる物質ではなく、私たちと故人様をつなぐ大切な架け橋でした。
だからこそ、現代のお墓じまいにおいても、その石を粗末に扱うのではなく、新しい形で大地に還してあげることが大切なのです。役目を終えた墓石を最終処分場に埋め立てるのではなく、砕いて道路の基盤材として生まれ変わらせる。これは、古来から続く石への感謝の気持ちを現代に受け継ぐ、新しい供養の形と言えるでしょう。
新城市のお墓じまい事情
新城市の特色ある寺院事情
新城市には49の寺院があり、地域の信仰を支えています。その中でも浄土宗の最勝院(新城市字屋敷28)は、1624年開山の歴史ある寺院で、「お念仏が一番いいんだよ」という意味の一行山最勝院として地域に親しまれています。
現在、最勝院では矢田石材店と協力して「新城はなえみ墓園」を運営しており、将来に不安を残さない永代供養付きのお墓を提供しています。
新城市でお墓じまいが必要になる理由
新城市でお墓じまいを検討される理由として、以下のようなケースが多く見受けられます:
1. お墓の継承者がいない
- 少子化により子どもがいない、または遠方に住んでいる
2. お墓の管理が困難
- 高齢化により定期的なお参りや清掃が負担になっている
3. 経済的負担
- 年間管理費や修繕費の継続的な支払いが困難
4. 住居の移転
- 子どもたちが都市部に転居し、実家のお墓の面倒を見られない
新城市でのお墓じまい手続きの流れ

改葬許可の手続き
新城市でお墓じまいを行う場合、「墓地、埋葬等に関する法律」に基づき、市長が発行する「改葬許可証」が必要です。
必要な書類:
- 改葬許可申請書
- 現在の墓地の埋蔵証明書
- 改葬先の受入証明書
- 申請者の本人確認書類
手続きの流れ:
- 家族での話し合い – 関係者全員の同意を得る
- 改葬先の決定 – お骨の新しい安住の地を決める
- 改葬許可申請書の取得 – 新城市環境政策課で入手
- 埋蔵証明書の取得 – 現在の墓地管理者から取得
- 受入証明書の取得 – 改葬先から取得
- 環境政策課への申請 – 必要書類を提出
- 改葬許可証の発行 – 申請から1週間程度
- 新しい供養先へ‐お骨の埋葬など
重要な注意点:
- 改葬許可証の郵送を希望する場合は、切手を貼った返信用封筒(長形3号、50グラム以内の切手)を添付
- 分骨の場合は別途「分骨証明書」が必要
- 手続きには時間がかかるため、余裕を持って進める
お問い合わせ先: 新城市環境政策課 〒441-1392 新城市字東入船115 電話:0536-23-1111
石と想いを循環させる新しいお墓じまいの形
矢田石材店の取り組み
愛知県岡崎市で1955年(昭和30年)に創業した矢田石材店は、新城市においても地域密着のサービスを提供しています。
会社の特徴:
- 建設業許可取得済み
- お墓ディレクター1級・2級の有資格者在籍
- 県内最大規模の石材店
- 新城市の最勝院と協力して新城はなえみ墓園を運営
事業展開:
- はなえみ墓園:愛知県内31カ所
- お寺でおみおくり愛知
- 愛知県石材リサイクルセンター
愛知県石材リサイクルセンターの環境への取り組み

矢田石材店が運営する愛知県石材リサイクルセンターは、「お墓じまい」に伴う墓石材廃棄に対応するため、不要となった石材を産業廃棄物として破砕処理し、道路などの路盤材として再資源化する愛知県初の墓石専門施設です。
リサイクルの特徴:
- 100%リサイクル – 最終処分場への埋め立てなし
- 環境循環型施設 – 循環型社会の形成を促進
- あいくる認定 – 愛知県リサイクル資材評価制度の認定取得
- 高い処理能力 – 年間搬出量3,931トン(2024年7月〜12月)
最新設備:
- パクラ(岩石破砕機) – 破砕力128トン、処理能力1日50トン
- スクリーンキッズ – 粒度調整機械
- RC40製品 – 40ミリ以下の高品質砕石
所在地・アクセス: 〒444-3622 愛知県岡崎市樫山町字野中2番3 新東名高速道路「岡崎東IC」より車で5分
お墓じまい費用の透明性

新城市でのお墓じまいに必要な費用の目安:
基本料金体系(税込):
- Sサイズ:132,000円 – 職人2名で対応可能な規模
- Mサイズ:264,000円 – 職人3名で対応可能な規模
- Lサイズ:396,000円 – 職人4名で対応可能な規模
- LLサイズ:時価 – 職人4名で1日以上必要な大規模工事
追加費用:
- 解体墓石リサイクル費: 1トンあたり13,200円(税込)
- 手続き代行費:
- 完全代行プラン:110,000円(全てお任せ)
- 手続き支援プラン:55,000円(寺院・役所に同行)
- セルフプラン:0円
最安値の施工例: 墓石1トンの場合
- 工事代金:132,000円
- リサイクル代金:13,200円
- セルフプラン:0円
- はなえみ合祀墓(1名):55,000円 合計:200,200円(税込)
お骨の新しい安住の地

新城はなえみ墓園の特徴
新城はなえみ墓園では、お客様のご予算に応じて松竹梅のプランをご用意しています:
松:個別墓(期限なし・管理費年10,000円)
- はなえみ墓園 和型:990,000円
- はなえみ墓園 洋型:890,000円
- はなえみ墓園 板型:690,000円
- はなえみ樹木葬:660,000円〜860,000円
竹:個別墓(期限あり・管理費無し)
- はなえみ家族墓:270,000円〜915,000円
- 期限1年、追加11,000円ごとに1年延期可能
梅:合同墓
- はなえみ合祀墓:55,000円〜110,000円
- はなえみ樹木葬 オリーブ葬:375,000円
はなえみ墓園の安心システム:
- すべてのお墓が完成建立済み
- お墓参りできる環境の間はいつまでも墓守可能
- 墓守ができなくなったら合祀して永代供養
- 宗旨宗派を問わず利用可能
- 追加費用なしでお墓を片付け

まとめ:想いをつなぐお墓じまい
神話の時代から現代まで、石には特別な意味が込められてきました。お墓じまいは単にお墓を片付ける行為ではありません。それは家族の歴史を振り返り、過去から現在、そして未来へと想いをつなぐ大切な節目なのです。
古事記に描かれた千引石のように、日本人は古来より石を通じて故人様との対話を大切にしてきました。その伝統を受け継ぎながら、現代のお墓じまいでは、役目を終えた墓石を粗末に扱うのではなく、新しい形で社会に役立てる循環型の取り組みが求められています。
新城市でお墓じまいをお考えの方へ
- まず家族でじっくりと話し合う
- 故人への感謝の気持ちを込めて進める
- お骨の新しい安住の地として新城はなえみ墓園を検討
- 墓石のリサイクルは愛知県石材リサイクルセンターへ
- 環境にも配慮した循環型のお墓じまいを実現
専門家にお任せください
お墓じまいは複雑な手続きが多く、個人で進めるには負担が大きいものです。矢田石材店では、手続きのサポートから新しい納骨先のご案内、墓石のリサイクルまで、一貫してお手伝いいたします。

矢田石材店の強み:
- 70年の実績と信頼
- 地域密着のきめ細やかなサービス
- 新城市最勝院との協力体制
- 環境に配慮したリサイクル事業
- 明確で分かりやすい料金体系
大切な方々への想いを、石から石へ、世代から世代へとつないでいく。それが現代のお墓じまいの新しい形なのです。
お問い合わせ・ご相談
新城はなえみ墓園について
フリーダイヤル:0120-335-665
受付時間:9:00-18:00
お墓じまいについて: 矢田石材店
フリーダイヤル:0120-336-772
受付時間:9:00~18:00
愛知県石材リサイクルセンター
電話:0564-64-4114
営業時間:月~金曜日 8:00~17:00
お墓じまいでお悩みの際は、まずはお気軽にご相談ください。経験豊富な専門スタッフが、お客様のご状況に合わせて最適なプランをご提案いたします。
参考文献:
- 厚生労働省「令和6年(2024)人口動態統計月報年計(概数)」
- 内閣府「令和6年版高齢社会白書」
- 新城市公式ホームページ「墓地改葬の手続き」
- 古事記・日本書紀(現代語訳)
- 矢田石材店公式資料