お客様インタビュー 池邉さま
一周忌に間に合うように建てたかった
―まずはお墓づくりの概要をお聞かせください。
池邉さま:
亡くなった主人のお墓を建てました。 次男が東京に住んでいるので、5月4日の一周忌で帰郷する時に間に合うようにお墓を建てたかったんです。
実際に矢田石材店さんにお願いしたのが1月で、オリジナルのデザインにしたかったので間に合うか心配でしたが、一周忌にはきちんと間に合ってよかったです。
―どのようにして矢田石材店をお知りになったんですか?
池邉さま:
墓地の近くにも石材店はありますが、私がイメージしているようなお墓をお願いするのは難しいんじゃないかと思ったんです。
それで、インターネットで調べていたとき、偶然、矢田石材店さんのホームページを見つけました。
矢田石材店さんのホームページの内容を読ませていただいて、なんだか琴線に触れたというんでしょうか。すごく納得ができて、すぐに資料請求をしました。
そして、届いた資料を拝見して、また驚きました。 分厚いファイルとサンプルの石まで入っていて、矢田石材店さんはいいな、と感じたんです。
―矢田石材店以外の石材店もご検討されたんですか。
池邉さま:
他に問い合わせをしたところはありません。
自宅をリフォームした時には11社で検討したくらい、私は石橋を叩いて壊してしまうくらいの性格なんです。
ですから、1社で即決するようなことはこれまでありませんでした。
でもなぜか、矢田石材店さんは迷わずにお願いすることを決めてしまったんです。
主人が導いてくれたんじゃないかと思うくらい、本当に私自身も不思議なんですよね。
―矢田石材店でお墓をつくろうというのは、届いた資料をご覧になって決定されたんですか?
池邉さま:
資料請求をした後、一度会社に伺いました。
オリジナルデザインのお墓にしたいと思っていましたが、どうしたら良いかわからなくて。
石材店さんにお願いする前に、まずは私自身がある程度プランを固めないと、話もできないと思って、色々考えていました。
そして、1月に急に思い立って長男と二人で岡崎の矢田さんの会社に向かったんです。
―事前に訪問の連絡はされたんですか?
池邉さま:
向かっている途中に「今、向かっています」と電話をしました。
展示場についたら、スタッフの竹中さんがいらっしゃって、少しお話をしていたら、事務所に社長さんがいらっしゃると案内してもらったんです。
突然の訪問だったんですが、社長さんともお話ができて、本当によかったです。
―訪問されたときの印象はいかがでしたか?
池邉さま:
まず、社長さんがお若いのに驚きました。
お話を聞いていて、ここにお願いすれば間違いないな、と感じたんです。
帰りの車で長男とも「ここ(矢田石材店)でいいね。」と話したんですよ。
矢田さんとお話したのは30分くらいだと思いますが、そこで矢田さんのお人柄が伝わってきたんです。
例えば、口でどんなに良いことを言っていても、商売やお金が一番という雰囲気を感じることがありますよね? ところが、矢田石材店さんは、会社の方針にもある『お施主様が喜んでいただけるお墓を一緒に・・・』という姿勢が本当なのだと感じられました。
ホームページを見ていたときも、信頼できそうだと感じたんですが、実際にお会いして、矢田石材店さんは信頼できると確信しました。 それに、お墓づくりに関して、すべてオープンになっているところもいいな、と感じました。
主人が喜んでくれるようなオリジナルデザインのお墓にしたかった
―今回建てられたお墓は、絹代さまがデザインされたとのことですが、なぜオリジナルデザインにしようと思われたんですか?
池邉さま:
主人は病気で体がどんなに苦しくても不平不満を口にすることなく、いつも家族のことを気遣っていてくれたんです。
そんな主人が唯一望んだのが私がデザインしたお墓に入りたいということでした。
ですから、主人が喜んでくれるようなお墓をつくりたかったんです。
―デザインのお仕事などをされていたんですか?
お母さま:
いいえ。デザインの仕事をしていたわけではありません。
ただ、美術科でデザイン専攻でしたので、家族の中でもデザインについては私が一番こだわりがあるんです。
実は、この家をリフォームも私がデザインしたんですよ。 定年後、気持ちよく過ごせる家にしたいと思って、ドアノブひとつにまでこだわりました。リフォーム会社も11社からデザイン案や見積もりをもらって検討したんです。
その甲斐あって、主人とも気持ちのいい家ができたねと話していたんです。
初めてのお墓のデザインも、アドバイスを受けてスムーズに
―オリジナルデザインのお墓をつくるのは、やり取りなど大変ではありませんでしたか?
池邉さま:
そうですね。 デザインをするといっても、300×150の横長の敷地にどのようにお墓をつくればいいかうまくまとまらず悩みました。
インターネットなどで、お墓のデザインを見て私なりに考えました。粘土を買ってきて、模型を作ってみたりもしたんですよ。
ただ、それでもお墓をデザインするなんてやったことがありませんでしたから、担当してくださった榊原さんに希望をお伝えして、提案していただきました。
榊原さんの対応がとても丁寧で迅速だったので、とても進めやすかったですよ。
―具体的にはどのようなデザインを希望されたんですか?
池邉さま:
デザインのキーワードは大きく『黒い石』・『ひし形』・『黄金比』・『ヘリコプター』の4つです。
特に、『黄金比』は、家のリフォームの際に主人の意見で取り入れたデザインでしたので、お墓にも取り入れたかったんです。
リビングの折り上げ天井の部分で、階段状になっている部分が黄金比で造られているんですよ。
主人がこの折り上げ天井のことをとても気に入っていて、よく話していたので、主人のお墓には、このデザインを必ず入れたいと思ったんです。
ヘリコプターを入れるというデザイン
―ヘリコプターをお墓に入れたいと思ったのはなぜですか?
池邉さま:
現在、ドクターヘリなど多くのヘリコプターに採用されているBK117というヘリコプターの開発チームの一員でした。
本当にヘリコプターが好きで、模型飛行機を作っていた子どもが、そのまま大人になったような人なんです。
ヘリコプターは、主人にとって特別な存在だと感じたのでお墓のどこかにヘリコプターを入れたかったんです。
―このヘリコプターの図案はどのように作られたんですか?
池邉さま:
主人が作ったヘリコプターの模型が元になっています。
どんな角度で描くかを決めて、長男が写真に取ったものを、私が図にしました。
それを元に、榊原さんに実際に石にどのような形で入れるかを考えていただきました。
―実際に出来上がったヘリコプターをご覧になっていかがでしたか?
池邉さま:
法名碑に入れるという案は最初はまったく考えていなかったんですが、実際できたのを見て、正解だったな、と感じました。
今、ヘリコプターに白い色が入っていますが、最初は全部黒っぽいシックな感じがいいと思って、白は入れない予定だったんです。
組み立てる段階になって、実物を見てみたら、ヘリコプターがあまり見えないな…と感じて。
でも、入れないように自分が言っていたので、どうしようか悩んだ末に、勇気を振り絞って「白色を入れたい」と言ってみたんです。
そうしたら、榊原さんが「ペイントを持ってきてますから入れましょう。」と言われて。 まさか、ペイントを持ってきてくださっているとは思っていなかったので、すごく驚きました。
―榊原さんはなぜペイントを用意されていたんですか?
工場で彫られたものを見たとき、ヘリコプターが見えづらいと感じました。
池邉さんのご希望は白を入れないということでしたが、実物を見たら、入れたいと思われると感じたんです。
池邉さんが望まれるヘリコプターにするには白を入れる方がいいと思いましたが、勝手に入れることはできません。
ですから、通常行っている仕上げに撥水加工を工場でやらず、現場で池邉さんに確認していただいてから、その場で仕上げることにしたんです。
希望をそのまま形にすることが最善ではない
―ヘリコプター以外でも、デザインのやり取りの中で、池邉さんの希望とは違う形の提案などもあったと思いますが、その点はいかがでしたか?
池邉さま:
私は、デザイン学んでいたこともあって、美意識に対してこだわりがあるんです。
ですから、“ここは曲げたくない”というところがあるんですよ。
けれど、榊原さんに提案していただく内容を聞くと、「なるほど、そうだな、これの方がいいな。」と納得できたんです。
押し付けの提案ではなくて、私の意図をきちんと汲んだ上で、さらによくなる提案をしてくださるんですよ。
榊原さんの経験値から、こちらの方がいいという形で軌道修正していただきました。
ガチャガチャしたものがだんだんシンプルになって、洗練されていったというか。
そして、完成したものを見て、やっぱり榊原さんの提案は正しかった、これが私が希望していた完成形だと感じられました。
―榊原さんにとっても、デザインのやり取りは大変なのではありませんか?
そうですね。確かに、手を動かす回数は多くなりましたが、池邉さんのお話を聞いて、ゴール地点のビジョンは見えていたんです。
そのゴールにいかに近づけてご満足いただく形に仕上げるかが大切だと思っています。
お施主様が希望されるものをそのままつくるのは簡単なんです。ですが、実際に出来上がったものをご覧いただいたときに、がっかりされるのが一番残念。
希望されているものの本質を理解して、石を使って実現する上で一番よい形をアドバイスさせていただきました。
池邉さんはデザインの勉強もされていらっしゃいますし、お墓づくりについてもよく勉強されていると感じていました。
ですから、僕らがご提案することをわかっていただけるだろう、ダメだと伝えたことも、理解していただけるだろうと思ったんです。
目が離せないほどキレイで丁寧な仕事
―お墓の工事中は、毎日のようにご覧になって、写真も撮られていたそうですね。
池邉さま:
お墓の工事を見てびっくりしたんです。
あまりにすごくて、目が離せなくて張り付いていました。
―びっくりされたといいますと、どのようなところですか?
池邉さま:
あんなにきちんと工事をされると思っていなかったんです。
本当に丁寧で、とにかくお仕事がキレイなんです。
周囲のお墓も汚さないように気を使っていましたし、すべての作業が丁寧。
片付けまで、とにかくとてもキレイにされていて、感動的だったんです。
私が見ているから、その場だけ付け焼き刃で取り繕っているということではなくて、日々そういった姿勢で取り組んでいないとできないような仕事姿でした。
きっちりした集団なんだと感じました。
そのお仕事の様子を見て、矢田石材店さんにお願いしたのは間違っていなかったと確信できました。
ああしたきちんとした仕事はすばらしいと思うんですけど、あれは社長さんの方針なんですか?
ありがとうございます。 職人たちが聞いたら喜びます。
僕から職人たちには、仕事のやりかたや姿勢についてはうるさいくらい言っています。 僕がやりたいことを職人たちがきちんとやっていてくれてありがたいです。
僕らが扱っているのは、ただの石の塊ではなくてお墓。お施主様にとって特別な想いがあるものです。
それは、ご依頼いただいたお施主様だけではなく、周囲のお墓も同じようにご家族にとって大切なものです。 ウチの工事の結果汚れていいというものじゃありません。
どんなに耳障りのよい話をしても、めちゃくちゃな仕事をしていたら意味がありません。
いい仕事ができるということがベース。 その自信の上に僕らがお施主様にするご提案やお話が成り立っているんです。
「いつもお施主様が見ていると思って仕事をしよう」と言っているんですよ。
池邉さま:
そうなんですね。
本当にお墓を建てている工程は見ていて飽きませんでした。
記録しなくちゃと思って、たくさん写真も撮ったんですけど、完成後、作業を記録したアルバムをいただいて、それも感動しました。
存在感がありながら周りに馴染んだデザイン
―完成したお墓をご覧になっていかがでしたか?
池邉さま:
すごくいいものができて、主人も喜んでくれているんじゃないかと思います。
長男がお墓を見て「あそこにお父さんが座っているような気がするね」といっていましたよ。
実は、周囲のお墓と形など違って目立ちすぎることで、反発もあるんじゃないかと、少し不安に感じていたんです。
でも、お会いした方に「立派なお墓ができたね」「いいお墓だね」と言っていただけて、よかったと思っています。
あれだけ存在感がありながら、周囲にもしっくりと溶け込んでいて違和感がないというのは不思議な感じがします。
デザインをする前に、榊原さんが実際にお墓の場所を見に来ていただけたので、そのお陰ですね。
―お墓づくりの過程で、困ったことや戸惑ったことなどはありませんでしたか?
池邉さま:
特にそのようなことは思い当たりません。
迷ったことは、プロとして色々な角度からのアドバイスがもらえました。
榊原さんのメールはとても迅速で丁寧でしたし。
不安を感じることなく、最初にお会いした時の信頼感や安心感をずっと持続することができました。
それに、お墓づくりだけではなくて、榊原さんに建てた後のこともアドバイスをいただいて、それもとても有難かったです。
―それはどのようなアドバイスだったんですか?
池邉さま:
お墓をいつも大切にしていれば、周りの方にもわかってもらえるということです。
毎日お参りをして、お墓を大切にしてお墓負けしないように……と言われました。
ですから、毎日専用のタオルでキレイに拭いて、隙間から生える草を抜いたり、枯葉を取り除いたり。
あと、お花を絶やさないようにして、いつ誰が来てもキレイになっているようにしています。
自分がつくりたいと思うお墓をつくってくれるお店を探す
―お墓の価格についてはいかがでしたか?
池邉さま:
他と比べていないので、他社さんと比べてどうかということは分からないんですが、明瞭会計でよかったと思います。
使う石によって値段が違うというのはとても分かりやすかったですね。
ですから、見積もりが出た後、強度や水はけなどを考慮しながら使用する石を変更して、少し価格を抑えることにしました。
でも、実は根底にあったのが信頼関係だったので、お値段の話をしたのはデザインがおおむね決定してからでした。
私の場合「こういうお墓をつくりたい」というのが先にあって、とにかく主人に喜んでもらえるようにしたいというのが一番でした。
結果、お値段も心配せずに払えるくらいでしたし、なにより、出来上がったお墓を見て、お値段以上の満足感がありました。
―今後、お墓をつくるかたへのアドバイスをお聞かせください。
池邉さま:
私が他の会社と比べたり、いやな思いをしたということがなかったので、アドバイスといってもよく分かりませんが……
こちらの気持ちを汲み取って、それを昇華させて形にしてくれるお墓屋さんもあるんだよ、と教えてあげたいですね。
私自身、予備知識もなく矢田石材店さんのホームページを読んで、すごく正直で一生懸命にいいお墓をつくろうとしていることを感じて、それが私にはピタッときた感じ。
こうした出会いばかりはどうしようもないと思うんですが、自分がやりたいと思っていることに合う会社を選ぶことが、よい結果につながるんじゃないでしょうか?
―それでは、最後に矢田石材店にひと言お願いします。
池邉さま:
10年の保証と年1回のメンテナンスもあって有難いですね。お墓をつくっている間もそのあとも安心感があります。
お墓を建てる作業もとても丁寧で本当に満足しています。
ですから、矢田石材店さんには、会社が発展されても、今の基本姿勢をくずさないでやっていって欲しいですね。
人間には、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という人もあれば、慢心してしまう人もいます。ぜひ、今の姿勢でずっといてほしいですね。
―長いお時間ありがとうございました。
池邉さま:
こちらこそ、ありがとうございました。
―榊原さんにお聞きしますが、お墓にヘリコプターを入れたいと聞かれたとき、いかがでしたか?
池邉さんにも、最初“あまりお勧めしない”とお伝えしました。
これまでの経験上、車などの工業製品を入れて成功した例はあまりないんです。
お墓をトータルで見たときに、なじまない可能性が高いんですよ。
ですから、もしも、単に好きだったから、というだけだったら反対したと思います。
でも、池邉さんのお話をお聞きしていたら、ご主人がヘリコプターの開発に携わるお仕事をされていて、息子さんも同じ会社で働いていらっしゃる。
ご主人だけではなく、池邉家にとって、ヘリコプターは特別な存在なのだということがわかりましたので、お墓にヘリコプターを入れることに賛成しました。
お墓になじむように、また黄金比などのデザインと喧嘩しないように、どこにどのように入れるか色々考えました。
納骨堂の扉に入れようか、とか、正面に入れようかなど考えましたが、空を飛ぶものなので、高い位置で空を飛んでいるようなイメージということで、完成したように法名碑に入れることにしました。