お客様インタビュー 安藤さま
―今回行われました、お墓の再建を始めるきっかけを教えていただけますか。
裕之さま:
2年前に母が亡くなり、祖父母が眠っているお墓に納骨をしました。
3回忌 法要の際に、墓石に戒名を入れる予定でしたが改めて我が家のお墓を見て
「これでいいのかな?」と考えるようになったんです。
―何か気掛かりなことがありましたか?
裕之さま:
実はうちには二つのお墓がありまして。
ひとつは曽祖父母、もうひとつは祖父母のお墓です。
両親の代のお墓を建て増ししようにもすでに敷地は目一杯ですので、祖父母のお墓に母を納骨しました。しかし将来の事を考えると、このまま両方のお墓を守っていくのは大変だという想いが生まれ、二つのお墓を一つにまとめる事も考えました。
ですが、祖父母のお墓には、建之者としてまだ元気な父の名が入っています。
それを建て替えてしまう事に、気持ちの上でとても抵抗がありました。
もっと言えば、「私がお墓を触って良いのだろうか?」ということから悩んでいました。
―場合によってはお墓を触らずにこのままというお考えもありましたか?
裕之さま:
そのように思う節もありました。ただ、娘が二人居るのですが、将来を考えると、お墓をさわるのであれば、私の代でやらなければいけないな、という責任は感じていました。
残された者に負担がなく、面倒を見てもらえるようなお墓にしたいという漠然とした思いもありました。
―そのような悩みについて、誰かに相談されましたか?
裕之さま:
私は建設会社に勤めていまして、土木関係に関してはたくさんの伝手があるのですが墓石屋さんだけは知り合いがおりませんでした。
取り敢えずインターネットでお墓の改修事例について色々調べたのですが、意外と改修についての情報が見つかりませんでした。
そんな中、矢田石材店のホームページを見て、施工事例の中に何件もの改修されたお墓を見つけました。これはまず話を聞いてもらおうと伺った次第です。
―矢田石材店のホームページをご覧頂いてから、お電話いただけるまで、どれくらいの期間がかかりましたか?
裕之さま:
ひと月ほどでしょうかね。お店に電話する時は勇気がいりました。
果たして私の想いを聞いてくれるのだろうかと。
一番の悩みは父親の賛成を得られるかどうかでしたから。
でも矢田石材店には多くの工事実績があるので、なんらかの答えを出してくれるはずと期待してお店に伺いました。
そこで、担当の榊原さんにお話を聞いてもらい、お墓の写真を見てもらってこう言われました。。
「こちらのお墓でしたら、まだまだ建て替える必要はありませんよ。現代の工法できれいに再建しましょう。」って。
この瞬間、考えが決まりました。建て替えではなく、お墓の再建をしてもらおう!って。
そして再建計画が進むにつれ、懸念していた種々の事項もその都度、丁寧な説明と考え方のアドバイスを頂けました。
省子さま:
お墓については主人に任せきりでしたが、あの日お店から帰って来て
「お墓の相談してきたよ。行って良かったぁ」って喜んでいたことを覚えています。
沢山資料を頂いてきて、私も読ませて頂きました。
裕之さま:
新設する墓誌に歴代の戒名を入れてもらう際、我が家の家系図をつくったんです。
御先祖さまのお位牌や戸籍謄本を色々調べたりしていくうちに、何だか感慨深い気持ちになりましてね。
すごく責任のある事をしているのだな、と。
刻む文字の細かな表記についても、逐次相談してアドバイスをもらいました。
墓誌の背面には、再建者として私の名前を入れて頂いた事が嬉しかったですね。
―墓地での仕事はどうでしたか?
裕之さま:
工事が始まってからは「安心」の一言です。
工事の概要説明から日取り、進展状況までタイムリーに報告が届き、安心してお任せ出来ました。
―無事に工事が終わり、完成したお墓を見てどうでしたか?
裕之さま:
とても綺麗にしていただき、再建して本当によかったと思いました。
当初から3月に工事が完了する事を目標として昨秋からご相談させてもらい予定どおり母の三回忌が迎えられるのはとても嬉しいです。
お墓の改修を考えている方々へのアドバイス
―これからお墓の改修を考えている方々へアドバイスをいただけますか。
裕之さま:
「石屋さんと一緒に、お互い協力してつくり上げる」という気持ちが大事ですね。
満足できるお墓をつくってもらおうと思ったら施主側も労力を惜しまない。そうすることで想いも入り、結果も満足するもので返ってくる。双方が同じ意識を持ってお墓づくりに臨めた事がよかったと思います。
―今日は貴重なお話をありがとうございました。
まずはじめに、安藤さまが持ってみえるお墓に対する悩みや、御要望を順序立てて整理させて頂きました。この要望事項の整理はお墓づくりにとって、大変重要な作業です。
全ての要望事項を盛り込むのは難しいので、必要なものを優先順に取捨選択することになります。お写真を見る限り、今建っているお墓は痛みが少なそうでしたし、想い入れも強く伝わりましたので、建替えよりも再建をお薦めさせていただきました。
具体的には、お父さまが建てたお墓の再建を軸に、新しく墓誌を追加して御先祖様も併せてお祭りできるように提案させて頂きました。