お客様インタビュー 内海さま
安心して全てを任せられるお店でお墓をつくりたかったんです。
― 今回のお墓再建のあらましときっかけをお話し頂けますか。
内海さま:
5年前に父が亡くなり、代々守ってきたお墓に納骨をしました。 しかし、そのお墓は戦時中の空襲で中心部が大きく欠けていました。 子どものころからずっと気にかかっていたのですが、父のこだわりもあり、そのままでした。 今回、偶然良き御縁があって、お墓を手掛けようと決意いたしました。
― お父様のこだわりとは
内海さま:
内海家代々のお墓が破損したのは、父が学生のときです。
当時、学生総動員として、三菱の軍事工場で働いていたのですが、 空襲に遭い、7、8割の学生が亡くなったと聞いています。
父は運良く生き延びたのですが、その後お墓に行ってみますと、 中心が大きく欠けていたそうです。その状態のまま倒れずに立っている姿を見て、『お墓が、ご先祖さまがお守り下さった』と、感謝したそうです。
それ以降、内海家では空襲で欠けてしまったお墓をずっと大切にしてきたのです。
確かに、私が子供のころは周囲にも同じように欠けた墓石がたくさんありましたが、 年々新しくされて、数は減っていきました。
子供心にといいますか、ある程度の年齢になった時にも、 そろそろうちも建て直した方がいいのではと思っていました。
― その心情はお父様に伝えられましたか。
内海さま:
ええ、でも、事あるごとに父は、自分の生きている間はこのお墓を守ると。 その後、お前たちの代で直してもらう分には構わない。
だから自分が死ぬまではこのお墓を守らせてくれと言われました。 そこまで言われると、こちらとしても、じゃあ、父の思い通りにさせてあげようと。
― そのような経緯があったのですね。
内海さま:
はい、そして、78歳で父は他界しました。 60年ほど、傷ついたお墓を守り通したのです。
その後、父との約束もあったのですが、 お墓を直そう直そうと思いながら5年も経ってしまいました。
― なぜこのタイミングだったのでしょうか。
内海さま:
良き方たちとのご縁ですね。 何となくお墓を直したいんだと同僚に相談したところ、
良い人を知っているよと紹介されアドバイスをもらいました。
― 業者選びで気にかけたことは何かありますか
内海さま:
お墓は一回つくってしまえば、代々続いて行くものです。 しかも、つくり替えはそうそう出来ることではありません。
ですから、安心できて、すべてを任せられるお店でと思っていました。
― 矢田石材店の印象はいかがでした。
内海さま:
事前に良い石屋さんだよとは聞いていたのですが、 ホームページなどを拝見して、想い入れを持って仕事をされてるんだなあと思いました。
そして、ひとつひとつの仕事が丁寧であると印象を受けました。
― 遠方であることから、お打ち合わせなどで不便を感じられましたか
内海さま:
いえ、メールでのやり取りや、電話でも都度的確なアドバイスを頂きましたし、 完成図、現地の写真、見積りなどもメール添付して下さり、 海外にいても不便は感じませんでしたね。
お寺のご住職さんとの調整も上手くやってくださいましたし、 母が体を悪くしているものですから、手続きなど大変であろうと心配はしていましたが そちらもすべてお任せして安心できました。
工事中も現地に行く必要がないくらい、工程途中の写真を送って下さったり、 説明を受けていましたから、本当に安心できました。
私が現地に行って、直接見るよりも良かったと思えるくらいです。
― 出来上がったお墓(五輪塔)をはじめてご覧になった時のお気持ちはいかがでしたか?
内海さま:
とにかく立派になってびっくりいたしました。
土台部分をしっかりつくっていただいたじゃないですか、 それによって今まで曖昧だった境界部分がしっかりして、 改めて広い墓所だったんだなあと分かりました。
― 出来上がった後のお気持ちの変化は、想像していたものと同じでしたか 違うものでしたか。
内海さま:
想像とは違いましたね。 と言いますか、想像以上です。
それほど、胸にぐっと来ると言いますか、 初めて見た時、胸のつかえがスーッと降りて行きました。 事前に写真やWEBでは確認させていただいていたのですが、 実際に墓前に立った時の感覚は生身じゃないと分かりませんね。 現地で見て感じる印象はまったく違いました。
― 最後に、これから内海様と同じような環境の方がいらっしゃった際に アドバイスなどありましたらお願いします。
内海さま:
人が生きている以上、お墓は最も大切なものだと思います。
故人様やご遺族様、お墓の側で暮らす人や離れて暮らす人、誰も皆お墓を見過ごすことはできないと思います。 お墓と真剣に向き合うことで、自分のルーツが明確になり、家族とのつながりもより深くなります。 国を離れて働く方は、尚のこときちんと向き合った方がよいと思いましたね。
― 本日は貴重なお話をありがとうございました。