蒲郡
はじめに – 変わりゆく蒲郡市の暮らしとお墓

三河湾に面した温暖な気候に恵まれた愛知県蒲郡市。四つの温泉街と風光明媚な竹島を擁するこの観光都市は、1954年の市制施行以来、多くの人々に愛されてきました。しかし近年、この地域でも全国の地方都市と同じように、人口構成に大きな変化が訪れています。

2015年の国勢調査によれば、蒲郡市の65歳以上の人口割合は28.1%にまで上昇しており、1980年の8.9%から約20ポイントも増加しました。一方で15歳未満の年少人口は12.9%にとどまり、かつての24.1%(1980年)から半減しています。このような人口構成の変化は、お墓や供養のあり方にも静かに、しかし確実な影響を与えています。
蒲郡市で直面するお墓の課題
継承者の心配が増えている
少子化が進む中で、「将来、お墓を継いでくれる人がいなくなるのではないか」という不安を抱える方が増えています。お子さまやお孫さまが遠方で暮らしていたり、お墓の維持管理を負担に感じたりするケースも少なくありません。
維持管理の負担
お墓の手入れには定期的な草取りや掃除が必要です。高齢化が進む中で、お墓参りそのものが体力的に難しくなってきたという声も聞かれます。
費用面での不安
新しくお墓を建てる際の費用はもちろん、年間の管理費用についても心配される方が増えています。特に将来にわたって継続的に支払いが必要な費用については、慎重に考える必要があります。
蒲郡市の公共墓地と民間墓地
公営斎場の状況
蒲郡市には「セレモニーホールとぼね」という公営斎場があり、蒲郡市と幸田町が共同で運営しています。火葬場を併設しており、告別式から火葬までを一か所で行えることから、多くの市民に利用されています。
寺院墓地という選択肢

市内には浄土宗西山深草派の覚性院をはじめ、歴史ある寺院が点在しています。寺院墓地は古くから地域に根ざした供養の場として、多くの家族に選ばれてきました。
新しい供養のかたち – 蒲郡はなえみ樹木葬のご紹介

こうした地域の変化に応えるため、蒲郡市西浦町の覚性院では、新しい供養のかたちとして「蒲郡はなえみ樹木葬」を開園しました。この墓園は、地域に根ざした石材店である矢田石材店と覚性院が協力して運営しています。
はなえみ墓園の特徴

永代供養がついた安心のお墓
将来、お墓を継ぐ方がいらっしゃらなくなった場合でも、お寺が責任を持って供養を続けてくださいます。「子どもたちに負担をかけたくない」という親心に応える仕組みです。
明瞭な料金体系
お墓の価格が最初から決まっている建売方式を採用しています。追加費用の心配がなく、安心して選んでいただけます。また、草花の手入れも含まれているため、維持管理の負担が軽減されます。
樹木葬という新しい選択

蒲郡はなえみ樹木葬では、樹齢約300年というオリーブの木がシンボルツリーとして墓園を見守っています。近年、日本全体でお墓を購入される方の約半数が樹木葬を選ばれているというデータもあり、自然に還るという考え方が多くの方に受け入れられています。
矢田石材店という存在
蒲郡はなえみ墓園を運営する矢田石材店は、岡崎市で1955年に創業した地域密着型の石材店です。創業から70年、三代にわたって愛知県内のお墓づくりに携わってきました。
専門性と信頼性
矢田石材店には「お墓ディレクター1級・2級」の資格を持つスタッフが在籍しています。お墓ディレクターとは、お墓に関する幅広い知識と技能を持つ専門家に与えられる資格です。また、建設業許可も取得しており、工事の品質についても安心していただけます。
県下最大規模のネットワーク
愛知県内30か所以上で「はなえみ墓園」を展開しており、蒲郡市民の皆さまにも身近な存在として、きめ細かなサービスを提供しています。
お墓の最後まで見守る責任
矢田石材店は、お墓を建てることだけでなく、「愛知県リサイクルセンター」を運営し、お墓じまいの際の石材リサイクルにも取り組んでいます。お墓の誕生から最後まで、責任を持って向き合う姿勢が、多くの方から信頼を得ています。
仏教と神道 – お墓の形にも違いがあります

お墓を選ぶ際、宗教による違いについても知っておくと役立ちます。
竿石の形状で見分ける
お墓の一番上に載っている細長い石を「竿石」といいます。神道のお墓は、竿石の先端が四角錐(トキン型)に尖っているのが特徴です。一説によると、これは日本神話の三種の神器である「草薙の剣」をイメージしているといわれています。
一方、仏教のお墓で頭が丸くなっているのは禅宗のお墓です。円を大切にする教えから、竿石の先端を丸く加工します。
正面の文字も異なります
仏教のお墓には「○○家之墓」と刻まれることが多いのに対し、神道では「○○家之奥津城(おくつき)」と刻みます。また、仏教の墓石には蓮の花が彫刻されますが、神道では御幣(ごへい)が彫られるのが一般的です。
最近は自由なデザインも
とはいえ、お墓の形や様式は時代とともに変化しています。市営墓地を中心に、従来の形式にとらわれない自由なデザインのお墓も増えてきました。
大切なことは形ではなく、故人を偲び、ご先祖さまに感謝して手を合わせる心です。お墓はそのための場所であり、許される範囲であれば、ご家族の想いを反映したお墓づくりをしていただいてかまいません。
お墓選びで大切にしたいこと

立地とアクセス
お墓参りに行きやすい場所にあるかどうかは、とても重要です。特に高齢になってからのことも考えて選ぶと良いでしょう。
管理体制
墓園や霊園がきちんと管理されているか、将来にわたって安心して任せられるかを確認しましょう。
費用の透明性
初期費用だけでなく、年間管理費や将来的な費用についても、明確に説明してくれる石材店や墓園を選ぶことが大切です。
宗旨宗派の確認
寺院墓地の場合、宗旨宗派が限定されることがあります。蒲郡はなえみ樹木葬のように宗旨宗派を問わない墓園もありますので、ご自身の状況に合わせて選びましょう。
おわりに – 地域とともに歩む供養のかたち
蒲郡市は温暖な気候と豊かな自然に恵まれた、暮らしやすい地域です。しかし、人口構成の変化という大きな波は、この地域にも確実に訪れています。
そんな中で、お墓や供養のあり方も、時代に合わせて変化していく必要があります。大切なのは、形式や伝統を守ることだけでなく、故人を想い、ご先祖さまに感謝する心を、次の世代にどう伝えていくかということです。
矢田石材店と覚性院が協力して運営する蒲郡はなえみ墓園は、継承の心配がなく、管理の負担も少ない新しい供養のかたちとして、多くの方に選ばれています。
お墓のことでお悩みがあれば、まずは気軽に相談してみてはいかがでしょうか。70年の経験を持つ矢田石材店のスタッフが、皆さま一人ひとりの状況に寄り添い、最適なご提案をさせていただきます。
参考文献・データ出典
- 総務省「令和2年国勢調査」
- 蒲郡市公式ホームページ「蒲郡市の人口推移及び世帯数統計資料」
- 国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」
お問い合わせ 矢田石材店 フリーダイヤル:0120-336-772 受付時間:9:00-18:00
蒲郡はなえみ樹木葬(覚性院内) 愛知県蒲郡市西浦町北馬相11 宗派:浄土宗西山深草派(宗旨宗派問わずご利用いただけます)


















