蒲郡

この記事でわかること
- 蒲郡市でお墓じまいが増えている理由と、地域の現状
- 改葬許可申請の具体的な手順(蒲郡市役所への手続き案内つき)
- お墓じまいの流れ全体(閉眼法要から墓石の処分まで)
- お骨の行き先として「蒲郡はなえみ樹木葬」という選択肢
- 役目を終えた墓石を100%再資源化する「愛知県石材リサイクルセンター」の取り組み
はじめに――「気になり始めたら、そのタイミングが正しい」
「いつかは整理しなければ」と思いながらも、なかなか踏み出せずにいるお墓のこと。そのお気持ち、よくわかります。
「今やっていいのだろうか」「私がやっていいのだろうか」――そんなふうに自信が持てなくなる方は、とても多くいらっしゃいます。お墓は目に見えない世界とも深く結びついているため、周囲から「お墓を触るとよくないことが起きる」といった話を耳にするだけで、心が揺らいでしまうものです。
ひとつ、はっきりお伝えします。お墓やご先祖様と正しく向き合い、誠実に行動することは、いつであっても、誰がやっても、正しいことです。ご自分の心の赴くままに、ご先祖様と向き合ってください。
ただ、「向き合い方」が分からなくて困っている方も多い。この記事では、蒲郡市でのお墓じまいに必要な知識を、法的な手続きから地域の実情まで含めてお伝えします。
蒲郡市のお墓事情――数字が語る、静かな変化
人口と高齢化の現実
蒲郡市の総人口は、2020年の国勢調査で79,538人でした。5年前(2015年)と比べて約2.0%の減少です。2040年には、約6.7万人になると見込まれています。

出生数は年平均482人ほど(2019〜2023年平均)で、全国平均を下回っています。一方で平均寿命は男性が81.9歳、女性が87.5歳(2020年)と、高齢化が着実に進んでいます。
こうした人口の変化は、お墓を取り巻く環境にも大きな影響を与えています。30年ほど前は、墓地の区画確保にくじ引きが必要なほど需要があった地域でも、今は後継者がいないお墓が増えているのが現実です。蒲郡市西浦町にある覚性院(かくしょういん)の住職も、こうした変化をまのあたりにしてきた一人です。
愛知県のお墓じまい件数
愛知県全体でも、お墓じまいは急増しています。2022年の愛知県の改葬件数は6,096件で、この10年間でおよそ3.8倍に増加しました。

全国では同年に151,076件(過去最多)の改葬が行われています。
お墓じまいは、もはや特別なことではなく、多くのご家族が向き合う、時代の変化の一部となっています。
蒲郡市でお墓じまいをするときの法的手続き
お墓じまいとは、お墓からご遺骨を取り出し、墓石を撤去・更地に戻すことです。ご遺骨を別の場所に移す場合(これを「改葬」といいます)には、法律に基づいた手続きが必要です。
根拠法律は「墓地、埋葬等に関する法律(昭和23年法律第48号)」第5条で、「改葬を行おうとする者は、市町村長の許可を受けなければならない」と定められています。

改葬許可申請の流れ
① 改葬先(新しい納骨場所)を決める
最初に、ご遺骨の行き先を決めます。新しいお墓・樹木葬・永代供養墓・納骨堂など、行き先が決まったら、その管理者から「受入証明書」を発行してもらいます。
② 現在のお墓の管理者(住職・霊園管理者)に連絡する
お墓じまいの意向を早めに伝え、現在のお墓に誰が埋葬されているかを証明する「埋蔵証明書」(または「埋葬証明書」)を発行してもらいます。ご遺骨が複数体ある場合は、1体ごとに1通必要です。
③ 市役所で改葬許可申請書を入手・提出する
改葬許可申請書は窓口で受け取るか、市の公式ホームページからダウンロードできる場合があります。申請書には次の情報を記載します。
- 故人の氏名・生年月日・死亡年月日
- 現在の埋葬場所の住所・墓地名
- 改葬先の住所・墓地名
- 申請者の住所・氏名・続柄
「受入証明書」「埋蔵証明書」を添えて提出すると、改葬許可証が交付されます(通常数日〜1週間程度)。手数料は無料の場合もありますが、事前にご確認ください。
④ 閉眼法要(魂抜き)を行う
改葬許可証が交付されたら、現在のお墓で閉眼法要(魂抜き・性根抜きとも)を行います。ご住職に墓前で読経していただく儀式です。浄土真宗では「遷仏法要(せんぶつほうよう)」と呼ばれます。
この法要を経て、はじめてご遺骨を取り出すことができます。
⑤ ご遺骨を取り出し、墓石を撤去する
石材店に依頼して、墓石の撤去・更地化工事を行います。工事前に、石材店へ改葬許可証を提示します。
⑥ 新しい納骨先に改葬許可証を提出し、納骨する
新しい納骨先の管理者に改葬許可証を提出し、納骨します。納骨の際には、開眼法要(魂入れ)をご住職に行っていただくと、ご先祖様も安心して新しい場所に落ち着いていただけます。
【注意点】
- 改葬許可申請は、「今のお墓がある市区町村」の役所で行います(引っ越し先ではありません)。
- ご遺骨が複数体ある場合は、人数分の申請が必要です。
- 手続きの詳細は自治体によって異なります。事前にご確認ください。
お墓じまいにかかる費用の目安

お墓じまいの費用は、墓石の大きさや立地条件によって異なりますが、一般的な1基(墓石1トン程度)の場合、工事費・撤去費・供養費などを含めて、おおよそ15万円〜30万円前後が目安とされています。
なお、役目を終えた墓石は法律上「産業廃棄物(がれき類)」に分類されます。適切な許可を持つ業者でなければ、収集・運搬・処分ができません。これは石材店を選ぶうえで重要なポイントです。
お骨の行き先として――「蒲郡はなえみ樹木葬」という選択肢
お墓じまいで最も気になるのが、「ご遺骨をこれからどこに」ということではないでしょうか。
蒲郡市西浦町の覚性院(浄土宗西山深草派・神田山覚性院)の境内に、「蒲郡はなえみ樹木葬」が開園しています。蒲郡市に密着して活動を続ける矢田石材店と、覚性院が一緒に運営するお墓です。
樹齢300年のオリーブが見守るお墓
蒲郡はなえみ樹木葬のシンボルは、スペイン産の樹齢約300年のオリーブ。2,000年から3,000年生きるとも言われる生命力の強い古木で、長い年月にわたって眠る場所を守り続けてくれます。ガーデニングのような明るい雰囲気は、「こんなお墓もあるんだ」と訪れた方が驚かれるほどです。
はなえみ墓園・樹木葬の特長
「はなえみ」とは「花笑み」と書く、花のような美しい笑顔を表す大和ことば。お墓参りに来る皆さんが笑顔になれるような場所を、という想いが込められています。
主な特長は次のとおりです。
- 永代供養がついている安心感――お墓をお参りできる間は、ご家族でお守りいただけます。お墓を見ていただける方がいなくなった後は、お骨を合祀して永代供養されます。追加費用の負担はありません。
- 宗旨・宗派を問わない――どなたでもご利用いただけます。
- 料金がわかりやすい――使用料・墓石・彫刻費などがセットになった建て売り価格です。
- ペット用のお墓もある――人間と同じ敷地内でご供養できます。
- 生前のお申し込みにも対応――事前に契約していただくことも可能です(「オリーブ葬」プランなど)。

区画墓石タイプは66万円〜(税込)。
また、愛知県内30か所以上に展開する「はなえみ墓園」のネットワークを活かし、墓園内での引っ越しにも対応しています。「今の場所が遠くて通いにくくなった」という場合にも、柔軟に相談できます。
覚性院は、副住職が地元で引き継いで守っているお寺。地域のご先祖様を長く見守り続けてきた場所に、大切な方をお預けできるのは、蒲郡市にお住まいの方にとって、心強いことではないでしょうか。
墓石の行き先として――「石と想いを循環させる」仕組み
お骨の行き先と同様に気になるのが、役目を終えた墓石はどこへ行くのか、ということです。
一般的には、お墓じまいで撤去された墓石は産業廃棄物として埋め立て処分されてきました。しかし、それではご先祖様が長年拝み続けた石が、ただ土に埋まるだけです。

愛知県石材リサイクルセンターの取り組み
岡崎市で創業70年の矢田石材店は、2023年3月、愛知県内で初めてとなる墓石専門の産業廃棄物処理施設「愛知県石材リサイクルセンター」を開業しました。
この施設では、役目を終えた墓石を適正に破砕処理し、道路の路盤材(「RC-40」という砕石)として100%再資源化しています。地面の中から掘り出され、墓石に加工された石が、役目を終えてまた地面に戻る。「石を循環させる」という仕組みです。
天然石のみを使用しているため環境にやさしく、愛知県の「あいくる材」認定も受けています。また、SDGsの考え方とも一致する取り組みとして、東海テレビ「石をつなぐ」でも取り上げられました。
現在、愛知県内外から搬入される墓石は、多い月で月間600トン近く。年間4,600トン以上をリサイクル(令和5年7月〜令和6年6月の実績)しています。県内の石材店の約6割(約200業者)が契約しており、石材店以外の造園業者や建設会社なども利用しています。
矢田石材店の社長はこう話します。「お墓を守り切れない人が社会的にどんどん増えている。役目を終えた墓石がリサイクルされる世の中にしていかないと、墓石をつくる事業も成り立たなくなると思った」と。
「石と想いを循環させるお墓じまい」
矢田石材店が提案するのは、この二つの仕組みを組み合わせた考え方です。
家族の歴史を紐解いて、自分たちが何者かを知る「過去」から始まり、お墓を整えることで過去と未来をつなぐ「現在」があり、将来どのような家族でありたいかを考える「未来」につなげる。
ご遺骨は、はなえみ墓園で永代供養へ。墓石は、愛知県石材リサイクルセンターで社会に還元へ。どちらも、ただ「処分する」のではなく、次の形に変えてつないでいく。それが「石と想いを循環させるお墓じまい」という考え方です。
矢田石材店について
矢田石材店は、1955年(昭和30年)に愛知県岡崎市で創業し、今年で創業70年を迎えます。「日本三大石材産地」として知られる岡崎の地で、長年、墓石の加工・販売を手がけてきました。
蒲郡市のご相談には、覚性院と一緒に蒲郡はなえみ樹木葬を運営してきた実績があり、地域のご事情に寄り添ったご提案ができます。
主な資格・実績は次のとおりです。
- 建設業許可取得済み(般-7 第75836号)
- お墓ディレクター1級・2級 在籍
- 産業廃棄物中間処理業・収集運搬業 許可取得済み
- 愛知県内に30か所以上のはなえみ墓園を展開
- CBCラジオ「つボイノリオの聞けば聞くほど」にレギュラー出演(毎週火曜日)
フットワークの軽さにも定評があり、愛知県内の交通費・お見積もりは無料です。

まとめ――悩みを払拭する一番の早道は、動き出すこと
お墓のことが気になり始めたなら、それはすでに「動き始めるタイミング」です。
手続きは確かにいくつかありますが、ひとつひとつは決して難しいものではありません。「改葬許可申請書の入手」も「蒲郡市役所への提出」も、順を追って進めれば必ずできます。ご住職との関係が気になる方も、誠実に伝えれば、多くの場合は丁寧に対応してもらえます。
お骨の行き先は「蒲郡はなえみ樹木葬」へ。墓石は「愛知県石材リサイクルセンター」を通じて社会へ。そのサポートは、矢田石材店に気軽にご相談ください。
一人で悩まずに、まず話すことから始めてみてください。
関連情報・お問い合わせ先
矢田石材店(本社・名古屋店)
- 本社:愛知県岡崎市大平町字南田潰28-1
- 名古屋店:愛知県名古屋市名東区平和が丘2-213
- フリーダイヤル:0120-336-772
- 公式サイト:https://yatasekizai.com/
- 営業時間:月〜日曜・祝日 9:00〜18:00
蒲郡はなえみ樹木葬(覚性院)
- 所在地:愛知県蒲郡市西浦町北馬相11(神田山 覚性院 境内)
- 宗派:浄土宗西山深草派
愛知県石材リサイクルセンター
- 所在地:愛知県岡崎市樫山町字野中2番3
- 電話:0564-64-4114
改葬許可申請の窓口(蒲郡市)
- 蒲郡市役所 市民生活部 環境清掃課
- 電話:0533-57-4100
- 受付:平日 8:30〜17:15
参考文献・データ出典
- 総務省 国勢調査(2020年)
- 国立社会保障・人口問題研究所 将来推計人口(2023年12月公表)
- 厚生労働省「令和2年市区町村別生命表」
- 厚生労働省「平成25年~29年 人口動態保健所・市町村別統計」
- 厚生労働省 衛生行政報告例(改葬件数)
- 墓地、埋葬等に関する法律(昭和23年法律第48号)
- 矢田石材店 公式サイト https://yatasekizai.com/
- 蒲郡市公式ホームページ https://www.city.gamagori.lg.jp/
- CBCテレビ「墓じまいで撤去された墓石を砕いてリサイクル」(2024年8月13日放送)
この記事は矢田石材店のお役立ちブログに掲載されたものです。 記載の情報は執筆時点のものです。手続きの詳細は関係機関に直接お問い合わせください。



































