お客様インタビュー 松村さま
分かりづらい料金体系や、押しの強い営業…
―今回、矢田石材店にお墓を頼む前に、何店ぐらい回りましたか。
松村さま:
岡崎市内の石材屋さんを二店回りました。一店は、10年以上前に、お墓の土地の基礎工事を頼んだところです。とりあえず相談してみましたが、何だか、高い石ばかり宣伝してきました。見積は百ウン十万円でしたが、でもポッキリではなく、塔婆立など追加すると別料金。何だかどんどん高くなっていきそうで、困りました。
―もう一店はどこに行かれたのですか?
松村さま:
地元で手広くやってる石屋さんです。とりあえず展示場に行ってみたのですが、石を見学してると、従業員がすぐに貼り付いてきました。しかたなく説明を聞きましたが、しばらくするとお茶は出るしお菓子も出るし、帰りにはお皿までいただいてしまい、なんとも営業がすごい会社でした。見積も一応してもらい、こちらも百ウン十万円。前の店よりは少し安かったです。
他とは違う、耐震設計の徹底度
―矢田石材店のことはどこで知ったのですか。
松村さま:
中日新聞の折り込みチラシを通じてです。お墓の耐震設計の広告で、ウチなら震度7でも倒れませんと書いてあり、大迫力でした。息子も、「こりゃすごいな、おやじ、いっぺん見てきなよ」と言いますし、早速、矢田石材店さんに訪問してみました。
実際に見てみると、やはり矢田石材店の耐震設計は、他とは大きく違っていました。
―他店に比べて、どこが違うと思えたのでしょうか。
松村さま:
矢田石材店の耐震設計は徹底度が違ってました。他店のそれは、接着剤などで「のり付け」しているだけでしたが、矢田石材店の場合は、四隅に免震ゲルが貼ってあったり、お墓本体と台の間に、くいこむように別の石が入っていたりして、なるほどこれなら倒れることはないと納得できました。
長年、連れ添った妻が入るお墓ですから、もちろん倒れない方がいいに決まっています。矢田石材店では国宝級の灯籠の補修もしているとのことで、いろいろ話してみても、職人さんとしてしっかりしている印象がありました。お墓作りはここに依頼するのがよいかもしれないと思い、まずは見積を依頼することにしました。
ところが矢田さんには「まず墓地を下見しないと見積は出せません」と言われてしまいまして。見積はそれからでした。
どんなことにもきちんと説明があり、押しつけがましくない
―矢田石材店の見積は他の店に比べてどうでしたか。
松村さま:
他よりも安い金額でしたよ。
【 矢田さんへの質問 】 ―なぜ安くできたのですか。
安くできた最大の要因は、中国の石を使ったことです。お話を伺った当初は日本の石を希望されていましたが、よくよくお話を聞いてみると、石の産地自体にはこだわりは無いご様子でした。なので、品質と価格のバランスのとれた石のサンプルをお見せして、これなんていかがですかと聞いてみたら、はいこれでとおっしゃっていただいたので、その石を使いました。
松村さま:
実は、矢田さんには、一応、言うだけ言ってみようと思い、一度だけ価格交渉をしたんですね。しかし、断られました。ちなみに、もう一店の石材店の方は、私があまりに態度を決めないでいたせいか、最後にはびっくりするほど値段を下げてきました。矢田石材店より安い金額でしたよ。でも、そうしてパッと下げてくる店は信用するのが難しい。その時はもう矢田石材店に心を決めておりました。息子たちも賛成してくれましたし。
―お墓をつくり終わっての、矢田石材店への評価をお聞かせください。
松村さま:
スケジュールを丁寧に教えてくださるのはよかったですね。私は、いちいち立ち会って、この目で確認したい方ですから。
しつこくない、おしつけがない点も良いと思います。性に合います。どんなことにも、きちんと説明があるのも納得できて良かったです。きちんと説明ができるというのは、それだけ普段から良く考えて仕事をしてらっしゃるわけですから。今回、良いお墓を作っていただきありがとうございました。これからもがんばってください。
【 矢田さんへの質問 】 ―なぜ見積の前に墓地を訪問するのですか。
正確な見積を行うために、それが不可欠だからです。お墓づくりの費用は大きく、以下の四種に分かれます。
1) 石そのものの値段
2) 加工の値段
3) 墓所までに石を搬入する値段
4) お墓を組む値段
このうち3番の「墓所までの石の搬入費」が墓地の状況により変動します。
極端な例ですが、もし墓地が道路のすぐ脇にあるのなら、トラックから直接石を下ろせば良いだけなので、搬入費は安くなります。しかし、もし墓地が、山の中の奥まった場所にある場合は、クルマから石を下ろして、人手で運ぶことになります。地形によっては搬入用の道(足場)を作ることから始める場合もあります。このような場合は、やはり搬入の手間を見積に反映させざるをえません。
事前に墓所を見て、他のお墓の様子や周囲の風景を認識することは、石の色、質感、お墓のデザインを提案する上でも重要です。お墓はやはり周囲とのバランスが重要ですから。
個人的には、見積については、良く事前調査した上で、きっちりした見積を作る。作ったら、そこから値段は、もう上げも下げもしないというやり方が正しいと思っています。
―もしお客様から値下げを求められたらどうしますか。
使う石の等級を落とすなり、仕様を変えるなりして、値段を下げます。自分としては、それ以外に値段を下げる方法はありえないと考えています。