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お客様インタビュー 松本さま

お客様インタビュー 松本さま

 

職人さんとの話を求めてたどり着いた矢田石材店

―松本家のお墓づくりのあらましについてお聞かせください。

 

松本さま:

1年前に他界した父親のためにお墓をつくりました。

父親の実家は鳥取県なのですが、私たち子どもはみんな三重県に出てきました。故郷を離れて家を建ててからは、両親も呼び寄せてこちらで暮らしていました。父が亡くなった後、兄の意向もあり、当初はお墓をつくらない方針でした。ただ、普段は無口だった父親がお墓の話になると、「お墓つくりたいなあ・・・。」と言っていた。だから父のために お墓をつくってあげたかったんです。

 

お母さま:

なんとかして意思をついで墓を建ててあげたかった。息子たちが中心 となって頑張っていたので、私も応援しました。

 

―石材店は実際には何件ほどまわられましたか?

 

松本さま:

何社か回りました。しかし、実際につくってくれる人と話すことができない、話せるのは営業の男の人とか受付の女の人とか。作業する職人さんに会えないんです。できあいのものをこれはいくら、外枠はいくら、の見積もりの話だけ。どこに建てるの?大きさは?じゃあこれならいくらです、と。こっちの気持ちの整理もついていない状態で契約まで進む。

今考えると矢田石材店ではそういう話は無かったですね。

 

―矢田石材店にご来店いただいたきっかけを教えていただけますか?

 

松本さま:

とにかく知識が無いといけないと思い、インターネットで調べました。

そこで矢田石材店のHPを見つけた。施工の写真も入っていてとても分 かりやすかった。情報が多かったし、気持ちが伝わってくる内容でした。それがきっかけで工場見学へ行きました。特に石材を揺する、 地震実験(お墓用起震装置)の動画ですね。カルチャーショックでした。お墓の地震対策がこんなに進んでいるとは思わなかった。僕の中に強烈に残っています。

 

父親の話まで聞かれたお店は初めてでした

―矢田石材店でお墓をつくろうと決心した一番の決め手は何でしたか?

 

松本さま:

始めてお店に行ったとき、まず父のことから聞かれました。

なんで、こんな話必要なんだろうかと思った。それってお墓に関係あるの?と。矢田さんには「故人のためにお墓をつくるので参考に」と言われたけど、こんなこと聞かれたのは初めでした。話していくうちに、お墓づくりに対する情熱と誠意が伝わってきました。これが本当の「お墓職人さん」なんだなと思いました。僕も職人なんで、共感しましたね。

あとは家族を説得するだけでした。なんでこんなに遠くの石材店を選ぶのかと。

 

―遠方ということで、実際のやり取りについて何か問題点はありましたか?

 

松本さま:

無いですね。もし県内の石材屋さんに頼んだとしても、できあがるまで時間は変わらないと思います。状況をたえず細かくメールで送ってくれるし、ブログで毎日状況を公開しているじゃないですか。特にブログはすごく便利でした。だから不便なことは無かったです ね。県内の人に頼んでも平日は仕事があるのでどちらにしても見に行けないですし。安心してお任せできましたね。

 

高くない素材も、手を加える人間によって価値が変わる

―さくら色の石を選んでいただきましたが、その理由は何でしょうか?

 

松本さま:

うちの墓地の近くに同じ石を使ったお墓があって、こんな優しい色の石があるのかと思いました。調べたら高額な石では無いと分かりました。でも、高くない素材でも、手を加える人間によって価値が変わってくるんですよ。僕自身も内装建築の職人なので、建築業にしても、石屋さんでも同じだと思ったんです。だから僕は石のランクは気にしなかった。それと父は誰にでも優しく接してくれる人だったので、生きていたらかしこまったお墓をつくることはないだろうと。だからやさしい色の石を選びました。

 

お母さま:

墓地に行っても迷わないですね、あの色かと。初めてお参りに行く人もみんな迷わない。

これはありがたいね。ほんとに温かくてやわらかい色やねぇ。

 

【 今回、松本さまがつくったお墓 】

デザインイメージ

墓石8寸角オリジナル神道型
使用石材 中国産 桜みかげ石
墓誌使用石材 中国産 桜みかげ石
外柵3平米通し階段型 防草仕上げ 撒石ベージュ
使用石材 中国産 桜みかげ石
加工全ての石材に防水・防汚加工
墓石本体には耐震加工、免震施工を施してあります

 

家族みんなでお墓をつくりたかった

―松本さん自身の、二男であるが故の苦労などありましたら教えて下さい。

 

松本さま:

そうですね、実際に石材店を回ったり交渉したのは僕でしたが、資料や見積もり、お墓のデザインが出来上がると必ず家族みんなを集めて会議を開いていました。「おれはこれがいいと思うけどみんなはどう?」という感じで。

 

―常に家族会議を開いていた理由は何でしょうか?

 

松本さま:

僕が家族の中で一番動いていたので、意見が通ることは間違いない。でも、家族みんなでお墓をつくることにしたかった。それが父の意志であるがゆえに【みんなで】って思った。当初はお墓づくりに消極的だった兄ですが、いつのまにか「家紋」を自分の道具箱に入れてるんですよ。お墓が建ったあとは、「おやじの墓を建ててよかった」と言ってくれましたし。

 

―完成したお墓を初めて見て、感じた感想をお聞かせ下さい。

 

松本さま:

事前に図面や完成予想画をもらい、何度も打ち合わせしたので完成のイメージが出来上がっていました。正直、想像通りでした。いい意味でのきちっとした、良いお墓だと思いましたね。

 

お母さま:

神道の先生にも「いい墓やなぁ、いい仕事しているなぁ」と言われた。

みなに見せるとね、「すごいね、きちんとしてるね。」って言われる。

お父さんは几帳面だったからねぇ、ご縁があったね。

 

―最後に、これからお墓をつくる人へのアドバイスがあれば教えてください。

 

松本さま:

こだわって欲しいですね、金額ではなく、自分の納得するものを。誰でも初めに予算があるのですが、限られた予算内の中でも、話し合いをしていけば、いいものを提案してつくってもらえると思うんですよね。そのためにも自分が勉強しないといけない。

やっぱり何も分からずに石材店に行くと良いカモになると思います。多少なりとも勉強して知識をつけてから行くべきです。

松本さんはご自身でもすごく勉強していらっしゃいました。また、『家族みんなでのお墓づくり』も心がけて下さいました。一人の中心人物が突っ走るのではなく、相談事をご家庭に持ち帰っていただいて、家族みんなで話し合ってもらう、それが大切だと思います。どんな石にするのかだけで終わってしまうのではなく、「お父さんはこれだったら喜ぶんじゃない?」などと想像しながら。私たちも故人様のことを聞いて、その人を考えながらつくっていきたい、そうじゃないと魂がこもらないと思えてしまうのです。