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CBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』毎週火曜日10:30ごろから、弊社代表矢田敏起がレギュラー出演中です。【火曜日】の放送、そして【お墓に通う】をかけまして、「お墓にかようび」というコーナータイトルで、お墓についての様々な話をお伝えしています。ご興味を持っていただけましたら、ぜひお聞きください。※番組にお便りいただけると嬉しいです。

ご参考 →CBCラジオサイト →ラジコサイト

 
 

過去に放送された内容から、皆さまのお役に立ちそうな話を69話を厳選しました。

↓こちらからご視聴ください↓

お墓の話

お墓の正面に刻む文字土砂崩れからお墓を守る雨降りならではの情報収集
花まつりとお墓参り山の上のお墓お墓の傷み自己診断
五輪塔の話大仙古墳お墓と税金
北海道滝野霊園お墓デザインの注意点石材新聞無人展示場報道
灯籠の事故から考える石材店としての地震対策市営墓地取得の方へのアドバイスお釈迦様のお墓と日本のお墓
戒名は墓石か墓誌か墓地の探し方お墓が出来上がるまでの期間
文字彫刻の色の話お墓には蓮が大切お墓の移動・建て替え相談
お墓のまとめ方具体例お墓を片付ける前に知ってほしいことお墓の整え方
お墓のサイズを表す寸法失敗しない生前墓よくわからないお墓の専門用語
お墓づくりの心構えお墓完成後の式典家紋の話
ルーツSDGs宣言 

 

 

 

しきたり

家族会議3つのポイントお墓と無宗教墓石以外の供養
古事記から墓石を読み解く人のお墓にお参りするときの注意点子供がお墓を継承してくれない問題
八方ふさがりの方へのアドバイス終活、子の心親知らず海外の宗教と日本のお墓の関わり
お墓にまつわる儀礼・式典秋彼岸の話お盆の話
線香の話春のお彼岸の話お墓の迷信
神社参拝のルールお墓で手向けるお供物お墓に巻くさらしの話
お墓から考える人間関係お墓に係る家系図の作り方七夕とお墓の関係性
仏教のお墓と神道のお墓の違い  

 

石の話

お墓掃除と石の話インドの石日本遺産【石の島】
千引石香川県の庵治石岡崎の石の話
宮城県の石、伊達冠石お墓の素材、石についてお墓はなぜ石でつくられているのか
岡崎の石と他の石の違い各都道府県の石石の都といわれる岡崎の歴史
なぜ海外で石材加工するのか山石屋の話岡崎は石工修行の町

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お墓を守っているが、将来にご不安のある方へ

※お墓を整えるリフォームなどは、弊社で墓石建立のお施主様に限らせて頂いております。

お墓の将来にお悩みの方へ、今あるお墓を整えて、不安を解消いたします。

こんなお墓のお悩みはございませんか?

  • 跡取りが居ない
  • 文字色がはがれて見苦しい
  • 周りと比べて貧祖
  • 花がすぐ枯れる
  • 戒名が全部彫ってない
  • お墓が放置
  • ご先祖様に申し訳ない不義理
  • 地震が来たらお墓まで行けない
  • 傷みがひどくて見ていられない
  • 数が多すぎてお花を上げきれない
  • 子供、孫たちの代まで継承できない
  • 参拝困難で移動したい(山奥・僻地)
  • いつ片付ければいいか分からない
  • 直したらいいか、建て替えたらいいか?
  • 子供たちが面倒を見てくれるか心配
  • ①まずはお電話にてご相談ください。

    どのようなことでお困りか、ご要望なども併せてお話しください。

  • ②墓地を拝見いたします

    お墓の状態や周囲の環境などを確認します。
    ※お立会いいただかなくても、墓地の場所だけ教えて頂ければ、私どもがお墓を見てまいります。 外出の必要もありませんので、まずはお電話にてご相談ください。

  • ③お見積り・ご提案作成

    どのようにお墓を整えたらご不安が解消出来るか、ご要望を含めた ご提案をつくり、お見積りさせていただきます。

  • ご依頼・施工

    ご提案とお見積りにご納得いただけた後、正式にご依頼ください。 出来る限り迅速に施工いたします。
    ※指定石材店制度がある場合はお受け出来ません。ご了承ください。

お墓の改修の参考例 ※表示価格は全て税込価格です

●文字彫刻

新しい戒名・法名の追加彫刻

代々を示して、家族みんなの感謝の心。

  • 8寸角 55,000円
  • 9寸角 66,000円
  • 尺角 77,000円
  • 墓誌 55,000円
  • (1名以上その後プラス1名につき11,000円)

●お墓じまい

古いお墓の解体・処分

古くなったお墓、多くなりすぎたお墓を一つにまとめる時などに、お墓を撤去させていただきます。

  • 8寸角解体・移動 82,500円
  • 9寸角解体・移動 115,500円
  • 尺角解体・移動 148,500円
  • 古碑大(2m以上) 92,400円
  • 古碑中(2m以下) 55,000円
  • 古碑小(1m以下) 24,200円
  • 処分費(2tダンプ1車) 33,000円

●クリーニング

墓石クリーニング

お墓の全体をお掃除いたします。
黒ズミ、水垢をきれいにします。

  • 8寸角 55,000円
  • 9寸角 66,000円
  • 尺角 77,000円
  • 洋型墓石 55,000円
  • 墓誌 22,000円 ※単品の注文は出来ません
文字色入れ ※クリーニング付き

文字に入れた塗料が取れないように、コーティングいたします。

  • 8寸角(一式) 110,000円
  • 9寸角(一式) 121,000円
  • 尺角(一式) 132,000円
  • 洋型(一式) 110,000円
  • 墓誌(一式) 44,000円
  • 赤色剥がし 11,000円
  • ※単品の注文は出来ません

●改修・補修

地震対策

震度7クラスの地震に対応
実績No.1の地震対策

  • 8寸角(工事費含む) 110,000円~
  • 9寸角(工事費含む) 121,000円~
  • 尺角(工事費含む) 143,000円~

●お墓・墓誌新設

日本産石材
  • 和型(8寸角) 1,540,000円~
  • 洋型 1,650,000円~
  • 墓誌 220,000円~
外国産石材
  • 和型(8寸角) 880,000円~
  • 洋型 990,000円~
  • 墓誌 99,000円~
墓誌

お墓はそのままで、新しい墓誌を作ります。

  • 中国産石材 99,000円~
  • 日本産石材 220,000円~
  • ※工事費文字彫刻費別途

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1.石材店だけ儲かるんじゃないの? お寺に利益が残るのか?

もちろん弊社は営利企業なので、利益の最大化が会社の目的の一つです。事業活動はボランティアではございませんし、寺院さまのような宗教団体とは存在目的が異なります。ただ、現代のお墓事情を考えた時、私ども単体で事業を行うよりも、多くの寺院さまと活動を共にすることで、より多くの方にお墓を身近に感じて頂けるのではと考えました。
弊社のみが繁栄することは考えておりません。ご賛同頂く寺院さまの経済的基盤をつくる事も大きな目的の一つです。参考までに、1 事業で寺院さまに納めさせて頂く永代使用料は 1000 万円~3000 万円(およそ 3~5 年間)が目安となります。※墓地の広さ、区画数、立地により変動いたします。

 

2.申し込みした方が音信不通になってしまったらどうするの?

墓地ご契約時に「管理費未払」→「音信不通」となった時点で【墓石の処分】と【遺骨の合祀供養】を行う旨の誓約を行ないます。なので「音信不通」となった時点で墓石を処分し、遺骨を専用の合祀墓へ移します。移動などは弊社にて行ないますのでご安心ください。

 

3.納骨式や開眼式の時に、菩提寺(他宗派)のお坊様でやりたいと言われたら?

基本的に墓地での式典などに関しては、墓地提供寺院さまが導師として執り行う契約を結んで頂きます。なので、納骨式などは各寺院さまのしきたりに沿って行って頂く事になりますのでご安心下さい。

 

4.売れなかったらどうするの?

販売不振により、販売委託契約などを解除するときは、売れ残った墓石等は弊社にて撤収致します。造成に必要となった費用などをご請求することは致しませんのでご安心下さい。

 

5.うちの墓地は狭いし、駐車場がないけど大丈夫?

墓地などを拝見させて頂き、弊社にて開発の余地がないと判断したときは、正直に【事業遂行不可能】とお伝え致します。無理な開発は行ないませんのでご安心下さい。

 

6.総代会、世話人会が承諾しないと思うけど?

皆様へのご説明機会を頂けるのであれば、弊社にてご案内させて頂きます。もちろんすぐにはご納得頂けないと思いますが、事業を行うメリット・デメリット、そしてお寺の経済的な将来と、皆様が担う今後の負担などを考慮してお伝えさせて頂きます。

 

7.広告宣伝や販売はどうするのか?

弊社に行なわせて頂く方針です。具体的には新聞広告、チラシ、ホームページ、看板など弊社負担で行ないます。賛同寺院さまが増えれば増えるほど、より大きな活動を行うことが可能となります。愛知県内でご賛同寺院さま×100 が、当面の目標となります。エリア制(弊社にて設定)でご契約頂きますので、同エリアで同じ事業を行う寺院さまはいらっしゃいませんのでご安心下さい。

 

8.お任せ下さいって、どこまでお任せでいいの?

墓園の設計・開発、墓石の設置を弊社負担で行います。完成後の PR・販売に関しても、一貫して弊社にて行います。その後は保守契約を結ばせて頂き、管理費の回収まで継続的にサポートさせて頂きます

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多くの人が、一生に一回しか経験することのないお墓づくり。

何から始めたらよいのかさえ分からない方もいらっしゃると思います。

そんな時には、お墓と供養の概略をつかむ事が大切です。

小冊子『お墓と供養のしきたり』

ダウンロードはこちらから

小冊子「お墓と供養のしきたり」の内容
・お墓の承継問題        ・・・・・・  P13
・お墓建立の予算について    ・・・・・・  P23
・お墓の形について       ・・・・・・  P31
・石材選び           ・・・・・・  P33
・メンテナンス・保証について  ・・・・・・  P39
・石の希少性について      ・・・・・・  P47
・墓地の探し方について     ・・・・・・  P69
・お墓のまとめ方について    ・・・・・・  P95
・お墓にまつわる儀礼・式典   ・・・・・・  P115
・お墓の地震対策について    ・・・・・・  P139

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広い墓地に整然と並んでいるお墓は、どれも同じように映りますが、一つ一つを見ていくと、少しずつ違いがあることが分かります。
お墓を建てるということは、これから何十年何百年と、多くの方が目にするお墓を建てる、ということでもあります。
今回は、そのお墓の形について、お伝えしてしようと思います。

お墓の形

お墓の形は、大きく分けて「和型」「洋型」「デザイン型」の3つに分けられます。まずは、それぞれの特徴を知っておきましょう。

和型

20160417 (1)

昔からある、いわゆる「ザ・お墓」です。一見どれも同じに見えますが、竿石(さおいし)の上部の形が少しずつ違っていたり、香炉などの小物類に工夫がなされていたり、地域性も見られます。
古いお墓に見られる「五輪塔(ごりんとう)」と呼ばれる、灯篭のような形をしたお墓も、和型の一種です

洋型

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和型に対して、洋風のお墓です。大型霊園の開発に伴い、外国人墓地のようなイメージにするために、使われ始めた形です。輸入石材が増えてきたことも、広まった要因の一つです。
曲線を取り入れた形にすると、お墓全体が柔らかく優しい印象になります。

デザイン型

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先祖代々の家制度から、個人の尊重へと移ってきた象徴です。
洋型よりも、さらに自由度が高く、フリーデザインです。オリジナル性があることから「オリジナル型」とも呼ばれています。
2015年に亡くなった噺家の桂米朝師匠のお墓は、各紙で取り上げられましたが、シンプルとオリジナル性を併せ持つ、なかなかのデザイン墓です。(※1)

矢田石材店のホームページ内『お墓の種類と価格相場』コーナーでは、各型のサンプルをご紹介していますので、一度ご欄になってみてください。

我が家のお墓はどんなお墓にしよう?

実際に、自分が建てるお墓は、どんな形が良いでしょうか。
形以外にも、押さえておきたいポイントをご紹介します。

墓地とお墓の形

寺院の墓地では、ほとんどが和型のお墓だと思います。長い歴史のなかで、形だけではなく、彫刻内容などにも、こだわられる寺院もありますので、早めにご住職様に相談してみると良いでしょう。
大規模霊園など、民間の墓地では、石材店が指定されている場合があり、霊園全体のイメージから、使用する石材や形までも限定されている場合があります。説明会や規約等で、よく確認しましょう。

墓地は、大切な故人や先祖を供養する神聖な場所で、多くの方が長い年月訪れる場所です。
自分の好みを主張するだけではなく、墓地全体の雰囲気に馴染む形にすることも大切です。

掃除しやすいお墓

現実的なことですが、どの墓地にどんな形のお墓を建てるにしても、掃除がしやすい、シンプルなデザインが一番です。
例えば、手入れがしやすい鍋や皿は、必然的に使用する頻度が高くなりますが、お墓も同じです。
手入れがしやすければ、掃除や墓参が億劫ではなくなりますので、お墓はいつもきれいです。そして、きれいなお墓なら、いつでも気持ちよくお墓参りができる、というプラスのサイクルが生まれます。
お墓の形がどれも似ているのは、そうなる理由がちゃんとあるのです。

具体的には、墓石に水が溜まる箇所を少なくするために、ゆるやかな傾斜をつける「水垂(みずだれ)加工」や、高齢になっても、手が届きやすい高さにするなど、ちょっとした心配りで改善できることばかりです。

まとめ

お墓は、単なる石ではなく、そこに眠る方への思いがあり、拝む対象でもあります。故人様の気持ちを大切にしながら、ご遺族の気持ちも大切にしてください。
 なにも、49日などの忌明けで納骨しなければならない、と焦る必要はありません。ご家族皆さまで、納得できるお墓づくりをして欲しいと思います。

 

【出典元】
※1:http://mainichi.jp/articles/20161107/k00/00m/040/072000c

【参考文献】
「心が強くなるお墓参りのチカラ」  矢田 敏起著(経済界発行)

文責 矢田 敏起

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墓石の文字の歴史

墓石はもともと埋葬した場所の目印として、石を置いたり、並べたりしていました。愛知県田原市の吉胡貝塚(よしごかいづか)や、豊川市の稲荷山貝塚などの痕跡からも、縄文時代よりそれらしいものがあったとされています。

文字が刻まれるようになったのは、平安末期以降のことで、経文(きょうもん)や梵字(ぼんじ)が刻まれるようになりました。
明治になると、家墓として、梵字の代わりに家紋が付けられるなど、現在多くのお墓で見られる形式が定着しました。

近年の傾向

近年、それらを継承しつつも、デザイン墓の普及とともに、刻む文字もオリジナル性をもったものが多く見られるようになりました。
墓地や承継など、いろいろな事情がある中でも、故人にふさわしいお墓を建てたい、姓が変わっても承継しやすいお墓にしたい、という思いが、デザイン墓や墓石に刻む文字に、現れているのかもしれません。

どんな文字(語句)が良いか

それでは、具体的に、お墓の文字について見ていきましょう。

まず、刻む文字を決めないと始まりませんが、基本的には、家墓であれ個人墓であれ、自由です。新しい墓石でも「○○家の墓」や「○○家」という墓石も多くあります。その他には、故人の好きだった言葉や、ご住職様から頂いた言葉、「愛」や「浄」などの文字があります。

ただし、注意する点がいくつかあります。
1点目は、宗派のお題目などを刻む場合は、他宗派のお題目と間違えないことです。
例:浄土真宗に帰依しているのに、日蓮宗の「南無妙法蓮華経」を選んではいけません。(「南無阿弥陀仏」が正しい)
また、寺院のご意向や、地域の風習を大切にしている場合があります。寺院の墓地などに建てる場合は、事前にご住職様に相談されることをお勧めします。

2点目は、著作権の問題です。
故人が好きだった曲から1節を使いたいと思っても、許可を得ていない限りは著作権の侵害に当たり、使用できません。好きだった漫画やキャラクターデザインなども同様です。

3点目は、いろいろ盛り込み過ぎないことです。
竿石(さおいし)の限られたスペースに、あれもこれもと刻むことはお勧めできません。いくら法律に触れていないからといっても、墓石は卒業式の寄せ書きではありません。何十年と存在し、多くの方が目にするものです。次の代にもお墓参りがしたくなるような、センス良くまとめることは、当代だけができる特権です。

最後に、建立者名についてです。
竿石の側面などに、建立者名や、建立年月日を入れることがあります。
ご家族皆さんで決めたからといって、全ての方のお名前を刻むことはスペース的にも不可能です。本来は、承継者の名前を刻むものですので、いわば、そのお墓の管理責任者です。皆さんでよく話し合って決めて下さい。

文字の書体

文字が決まったら、次は書体です。
墓地や霊園などに赴くと、いろいろな書体が使われていることがわかります。
多く用いられている書体には、楷書体(かいしょたい)、少し崩した行書体(ぎょうしょたい)、最も崩した草書体(そうしょたい)があります。また、漢字の古書体の一つである、隷書体(れいしょたい)という書体は、読みやすい文字としてお札に使われていて、墓石にも使われます。

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これらの書体のほかに、故人の筆跡や、ご住職様に揮毫(きごう)して頂くこともあります。また、墓石店でもオリジナルのサンプルを用意していることが多いので、デザイン墓を建てる場合は参考にされると良いでしょう。

文字の色

文字の色についても気になります。
着色している墓石、していない墓石、どう違うのでしょうか。

一般的に、中部地区や関西地区などは、色の薄い石材を使うことが多いため、刻んだ文字が見えにくい(読みづらい)という理由から、白色で着色することが多いです。
一方、色の濃い墓石は、着色をしなくても文字が見えやすいです。濃い色の石材を使うことが多い関東地区や東北地区では、着色しないことも多いです。
着色をすることで文字がはっきりしますが、汚れが気になったり、塗料が剥がれてきたり、といったデメリットもあります。

また、赤色で着色されている墓石は、生前の建立を意味していますが、絶対ではありません。地域や宗派によっては、生前に建てる場合でも、着色しないことがあります。

海外の石材も多くなり、墓石の色もカラフルになってきましたので、それに合う色にすることも可能です。とはいえ、お墓は何十年と向かいあうものですので、着色する場合は、目立つことよりも、心が落ち着く色を選んだ方が良いと思います。

この他にも、矢田石材店のホームページ内『お墓づくりのあれこれ疑問』コーナーでお答えしていますので、ご参照ください。

まとめ ~どんな文字、書体が良いのか~

決まりはない、自由だ、と言われると、故人に対する思いもあって、かえって決めにくくなるものです。しかも、簡単にはやり直しができません。

そのようなときは、お墓の意味について、もう一度振り返ってみると良いと思います。
お墓は単なる石ではなく、手を合わせて拝む対象であり、建てる方の心が投影されています。そして、遺族であるご家族が、お墓を中心に集う場にもなっていきます。
故人と向き合い、拝む姿を想像してみて、一番和む文字、書体にすることで、それらが自然と適えられていくのではないでしょうか。

 

【参考文献】
「墓地墓石大辞典」  墓地墓石研究会著(雄山閣発行)
「心が強くなるお墓参りのチカラ」  矢田 敏起著(経済界発行)

文責 矢田 敏起

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お墓の値段

お墓に関するお問い合わせの中で、多く寄せられるご質問のひとつにお墓の値段があります。
どこそこの広告ではXX円で掲載されていた、XXの比較サイトではXX円だった、などいろいろ気になることも多いようです。

 

お墓の値段の決まり方は一体どうなっているのか?
どう違うのか?
会社ごとに違うのはなぜなのか?

石材店から見たお墓の値段についてまとめてみました。

 

お墓を建てる際の代金

お墓を建てる際の墓石代には大きく分けて、墓石に関する代金と、付属品の代金とに分けられます。
墓石代には 石材代、墓石加工代、文字彫刻代、基礎工事代、施工代などがあり、 付属品の代金には 外柵や花立てなどがあります。

石材代についてだけを取ってみても、石の種類や大きさ、運送ルートなど、実に様々な要素が含まれてきます。
場合によっては、上記に加えて墓地を取得するための永代使用料や墓地管理費などが必要となります。
大型の霊園などでは全てが含まれたセット料金で販売されているところもあります。

大まかに挙げただけでもこれだけの項目がありますので、金額が千差万別になってしまう理由がおわかり頂けると思います。
そうは言っても、目安だけでも知りたいと思うお気持ちもわかります。

あくまでもご参考としてですが、矢田石材店のホームページ内『お墓の種類と価格』でモデルケースをご紹介していますので、ご覧になってみてください。

 

お墓を建てる意味

そもそもお墓はなぜ建てるのでしょうか?

 

  • ・遺骨(遺体)を収めたところの目印
  • ・先祖や故人を供養するところ=一家の心のよりどころ
  • ・「姓」=家の存続と発展の象徴(お墓を立派にすると家が栄えるという風水の観点も影響)

 

というような意味をもって私たち日本人はお墓を建てていました。

しかし、核家族化と個人の意識や価値観が多様化してきた現代においては、お墓を建てる以外にも、様々な供養の方法を見聞きするようになりました。
ですが、故人を偲ぶ心のよりどころであるといった、お墓に対する観念のようなものは変わっていないようです。
「家としての墓」から「自分(故人)の死後の住まいとしての墓」に変わってきているだけのようです。

自由なデザインのお墓もそのあらわれで、その人らしさが感じられるお墓です。両家墓やペットのお墓もしかりです。

お墓の値段以上に大切なこと

お墓を建てることは注文住宅を建てることと似ているのかもしれません。

注文住宅を建てるときには「どんな家にしよう」「どんな風に暮らしてどんな人生を送ろうか」といった金額には表せられない価値観や思いが家族それぞれにあります。
それらをみんなで話し合って、予算や土地、間取り、一つ一つ選んで形にしていきます。

例え家族でも信じることや価値観は異なります。
お墓であれば、故人に対してどう思っているのか、故人のお墓とどう向き合っていくのか、といったことを話し合って一つ一つ決めていくことになります。
当然何回も何回も話し合うでしょうし、ときには心の深い部分をぶつけ合うようなことだって起こるかもしれません。
住宅もお墓も高額だから良い、というものではありませんし、仮に同じ値段だったとしても、その価値や思いはそれぞれに違ってきます。

 

まとめ

一方的に決めてしまったり、納得できていない気持ちが残ったりしたまま建てたとしたら、いつまでも後悔の念は消えません。
お墓を建てるのに期限はありません。
いつまでに納骨しなければならないという決まりもありません。
また、昨今のお墓事情では、希望に沿うお墓がすぐに見つかるとも限りません。

慌てて建てなくても、家族の気持ちが揃ったときにお墓へ向き合えば、そのお墓はいつまでも心のよりどころとなって、金額以上の価値ある存在となります。

 

 

【参考文献】
「日本人として心が豊かになるお墓のしきたり」  藤井 正雄監修(青志社発行)
「墓石の下には眠らない」  黒田 麻由子著(朝日新聞出版発行)
「お墓博士のお墓と葬儀のお金の話」  横田 睦著(光文社発行)
「心が強くなるお墓参りのチカラ」  矢田 敏起著(経済界発行)

文責 矢田 敏起